ガニーの後始末2
「ジェロマン様!飛び出して行かれたこと、まだ残存兵がいるかもしれないのに、危ないじゃないですか!まぁ普通に戦ってジェロマン様に勝てる兵なんていないと思いますが、不意をつかれることもあるんですから」
レナルマンやリスチーヌに説教された後は、アルマティと交代させてその2人を伴って冒険者ギルドに向かう。
「メオンさん!」
「ジェロ!いえテルガニ様!ここでは何ですのでこちらへ」
「忙しいのに良いのですか?」
「お陰様で一息はついていますから」
とは言うものの、メオンは仮眠すらしていない可能性もあるなか申し訳ないと思う。
「心配するな、仮眠はとったぞ。本当、まだまだ顔に出るな」
応接室に来たところでメオンが砕けた口調で話してくる。
「それとな、ジェロのおかげで冒険者ギルドでも死亡者は居なかったぞ。怪我は回復魔法やジェロが預けてくれたポーションで全治している。それも心配するな」
「良かったです……」
「そんな泣きそうな顔をするな。ジェロのおかげで本当に泣かずに済んだんだ。まだちゃんと寝られていないのだろう。詳しいことは明日に改めるが、まず今日のところを話しておこう」
早朝のガニー領主の話のように、ジェロはあくまでも冒険者としてギルドマスター代行のメオンの依頼に基づいて帝国兵の排除、治療行為などを行なったことにしていること。これは子爵であるジェロが他人の領内で勝手に動いたと揉めることを回避するためである。領主としても他貴族に借りを作った形にしない落とし所である。
ガニー陥落を防いだこと、魔人を生きて引き渡したことなど報酬がいくらかは別途になるが覚悟しておけよ、と笑われる。
結局お前の秘密は聞けずじまいだったが、あの戦闘力のことだったのかな。おかげで本当に助かった。何かあれば絶対に力になるからな、ガニーの英雄様よ。
メオンにギルド外まで見送られるときにも旧知の人たちから感謝を述べられて照れながら逃げ帰る。




