アンブリスへの報連相
ジェロ達は領主館から早々に冒険者ギルドに向かい、ギルドマスターのアンブリスと面会する。
「あぁ、やはり来たな。王都から使節団が到着の話を事前に聞いていたから時間をあけていたぞ。いえ、お待ちしておりましたよ、テルガニ子爵様」
「アンブリスさん、そのような口調、やめてくださいよ」
「そこに知らない方たちがいらっしゃいますので」
「この2人は色々とあって家臣に加わった、冒険者でもある者達ですので大丈夫です」
「そうか、ならば望み通り冒険者ギルドの職員同士の口調に戻そう。王都の本部ザールからもいくらかは情報を貰っているよ。ジェロマンがテルガニ子爵になられたこともな」
「からかわないでください」
面倒見が良かったアンブリスに、以前にこのモージャンからモーネ王女達を護衛して行った後の概要を説明する。そして王都ミューコンからここまでの間、ギャストル王子からにらまれての処遇も伝え、宿の手配を相談する。
「人付き合いに関しては、イドとレナルマンがもっとフォローしてやれよ。ただ今回は仕方ないな。分かった。貴族様が馬車なども停められる宿を紹介してやる。人をやって手配するからもう少し話をしていけ」
「ありがとうございます」
こちらでは、オンハルト王太子を目指してラーフェン王国から官僚達が逃げ込んで来ていること、領主館では不都合も色々とあるので王太子やラーフェン王国の者は別の屋敷に集めていること、人が増えて気が大きくなった王太子が犯罪奴隷を買い漁って、逃げ込んで来ていた軍属の者にラーフェン王国に居るムスターデ帝国兵と戦わせたが、軍属の者も口だけの者だったのもあり全滅したこと、モーネ王女達とモージャンまで逃げてきた騎士2人もそのなかで死亡していたこと等々を教えて貰った。




