ベルカイム王国への途上
ギャストルがアルマティ達を望んだことへ断ったことで、ジェロ達への扱いが明確に悪化する。
「ジェロマン様、私はご命令いただきましたら王子のところに伺いますのに」
「アルマティ、望まないことはしなくて良いんだよ」
「ジェロ様!ジェロ様のためならばバカ王子の相手を一晩してくるぐらい」
「だから、そういうことは良いんだよ。きっとそのための女性使用人達はあの大量の人員達の中にいるはずだから」
ジェロはそういうものの、ギャストルの意向を受けた護衛隊長のダンビエがあからさまな行動を取って来ている。
確かにルグミーヌ王国に行ったときよりも使節団が大きくなったのもあるが、それを理由にジェロ達はどれだけ大きい街であっても宿に泊まらせずに野営させられることになった。それ自体は魔法訓練などを自由にできる時間が増えるのを喜ぶ方であったが、地味に面倒になったのが食事等の配布が無くなったことである。
「あいつらはラーフェン王国の護衛なのであろう?コンヴィル王国がそこまで手当する必要があるのか?モーネ王女達とその使用人までは良いが護衛には勝手にさせれば良いではないか。王子の俺の言うことを聞かないような奴なら」
王子の嫌がらせをそのままダンビエが実行し、その他の官僚達も逆らうことができない。経済的には余裕があるため≪水生成≫等でしのぐだけでなく、途中の街で多めの食料を購入したり、完全な野営の際には何人かが手分けして狩りをしたりしたものを魔法の袋に収納して対応することができた。
モーネ王女達は親密になりたい王子が頻繁に一緒に食事に誘うこともあり、影響を受けていないことが幸いであった。




