コンヴィル王国への帰国2
ルグミーヌ王国の王都アーレアを出発しある程度の距離を進んだところで正装から着替えるために小休憩がなされる。
「テルガニ男爵、そちらの女性は新しく増えたようですが?」
「ユゲット様。はい、ヴァンパイアにとらわれていた娘でして行先が無いため引き取りました」
「お優しいのですね。私とジャクロエも共に引き取って頂けたらと思うのですが?」
「ユゲット様達は、モージャンにお戻りに成れるところがあるではないですか」
「戻らなくて良い許可は得られるはずですので」
「いえいえ。それにまずはモーネ王女殿下達のお付き任務を全うされますように」
「わかりました。またベルカイム王国までの長い旅、ご一緒させて頂きますのでよろしくお願いいたします」
「はい、こちらこそよろしくお願いします」
『なかなか押しが強くなって来たわね』
『どうして俺なんかに……』
『ますます将来有望と思ったのでしょうね』
『はぁ……』
クロヴォン・タルブからの厳しい目線にも気づいているので余計に気が重い。
「ジェロ様。ユゲット様たちもそのうちお抱えになられる予定ですか?あの方たちならば貴族の付き合い等もご存じですし、女騎士として最低限の能力もあるはずですが」
「リスチーヌ、俺は良く分かっていないが、孤児院からの成り上がり貴族に、領地持ち子爵のご令嬢が仕えるなんて無いと思うよ。モージャンに戻れば話も落ち着くと思っているよ」
「そうですかね……(逆に後押しが強くなる可能性もあると思いますが……)」




