ルグミーヌ王国との別れ2
「ジェロ様、嬉しそうですね」
「あぁ、この王都アーレアに住んでも良いと思えるぐらい色々な物が買えたからね」
「本当に移住します?」
「いや、色々と買えてしまったらコンヴィル王国に帰りたくなるだろうし、一応はコンヴィル王国の爵位を貰っているから無理だよね」
「ですよね」
という会話をしながら宿屋に戻ると、王城からの呼び出しが来ていた。
今度の同行者は、ご指名のあったコンスタン以外にはイドとレナルマンである。
「ご指名ならばメンヒルト王女殿下が関係していますよね、きっと」
「いえ、一応はジェロマン様と一緒に褒美を貰うのが残っていますので、その可能性も……」
「まぁそれと一緒なんだろうね」
「コンスタン様、帰国されると伺いました!寂しくなります。ついて行きたいのですが、足手まといになるのは私の矜持が許しません。先日のお約束のように、父上達を説得しムスターデ帝国との戦いを勝利に終わらせて、また気軽にお会いできるのを楽しみにしております」
「は、ありがとうございます。ただ、もし良いご縁がありましたらどうかそちらを優先してくださいませ」
「なんてつれないお言葉。その男らしいところもまた素敵です」
メンヒルト王女からのやり取りが終わったところで、ジェロとコンスタンに国王からの金銭的な褒美が官僚から渡される。
「ジェロマン・テルガニ男爵、続いてあちらの部屋にお願いします。魔術師団長のヘルフィト・ムブルゴイがお話ししたいことがありまして」
魔術師団長からはあまり良い対応をして貰った記憶が無いため身構えながら指示された部屋に移動する。




