メンヒルト王女
王城での用事も終わり解散になるだろうから宿屋に戻ろうとしたところで、ジェロマンとコンスタンだけ別室に呼ばれる。
「コンスタン様、あのような結果になり申し訳ありません」
部屋に入った途端にメンヒルト王女がコンスタンの腕をつかんで話してくる。
「メンヒルト王女殿下、ご理解頂けたと思います。王女達をお助けしたのは、こちらのテルガニ男爵でございます」
「いえ、騎士団や皆さんの協力の結果ですから」
「流れは理解できました。ですが、あの部屋を開けて助けに来て頂いたのはコンスタン様です。父上達が何と言おうと付いて行かせて頂きます!」
「私は単なる一家臣の身。これから戦場にも行かなくてはならないことを考えると、戦いのすべを持たない人を連れて行くことなどできません」
「では私はこの王城でお待ちしていますが、一刻も早く戦争が終わりますように父上達が全力で当たるように説得してまいります」
「それはありがとうございます」
ようやく下城できるようになったところで、コンスタンに話しかける。
「あんな美人の王女に言い寄られるなんて。そのままこの城に残っても良いのだよ」
「いえ、力自慢だけであった私に読み書き計算、そしてあの魔法まで教えて頂いたジェロマン様には末代までお仕えしてご恩をお返しいたします」
「いや、そんな重く取らなくても」
「首にされてもついて行きますので!」
「はぁ、じゃあこれからもよろしくな」
「はい、もちろんです」
イド、レナルマン、エヴラウルとも合流して宿屋に戻ると、冒険者ギルドに顔を出すようにとの伝言があったので、正装から通常の服装に着替えて向かう。




