使節団への報告3
「以上がご報告内容になります」
ジェロが、モーネ王女、ヒル王子、ムラン伯爵、カルカイム子爵、ジュリユー騎士爵、クロヴォン、官僚達のコンヴィル王国の使節団に対して説明を終える。
ムスターデ帝国から魔人が派遣されてルグミーヌ王国の後方撹乱をしていた。その魔人は死霊魔法を得意としていて、ヴァンパイアも使役しており、アンデッドを大量に発生させていた。ヴァンパイアの吸血のためか王女や街娘を屋敷の地下室に捉えていた。
ルグミーヌ王国には王女が捉えられていることを利用して恐喝していた模様。
という内容である。
「こちらが証拠になります」
魔人とヴァンパイアの死体、そして帝国やこの王国とのやり取りの手紙を魔法の収納袋から取り出す。
「これは非常に重要な外交カードになりますね」
ムラン伯爵とカルカイム子爵が話しているところに、余談ですが、と話を付け加える。
このルグミーヌ王国のメンヒルト王女が家臣のコンスタンに惚れたようで、離れようとしないことである。
「命を助けられたことを理由にならば、他にも4人の男性が居たのと、それを率いていたテルガニ男爵では無く、なのか?確かあの一番体格の良い男だよな。もしかするとそれが理由なのか?何にせよ、外交カードになりえるかもしれないな」
「で、そのコンスタンはどこに?」
「王女に近い方で別室に待機しているようです」
「強引な王女殿下なんだな……」
今のうちにその手紙類の写しを作成しておくように官僚に対してムランたちが指示をしている。死体も出しっぱなしにするわけにいかないので再び魔法の収納袋に片付ける。




