使節団への報告2
メンヒルト王女までがコンスタンと離れないと言って宿屋についてくることになり、急いで宿屋で風呂に入り戦闘の汗や汚れを落とした後に正装に着替える。
リスチーヌとジョジョゼに、館の地下室から連れて来た女性も一緒に風呂に入れて貰うように頼んでおき、宿屋に彼女の体格にあいそうなきれいな衣服を1着用意するように依頼する。高級な宿屋であり職員もそれなりの者たちばかりであるので、そのような依頼にも対応できると期待している。
皆の準備ができたと思って馬車に乗って登城しようと思ったところでまた思わぬ問題が発覚する。連れて来たもの言わぬ女性の耳が通常の人間より細長く尖っていたのである。フードから見えていた顔も整っているとは思っていた。しかし、捕まっていた他の5人もそうであったのでそれほど意識していなかったが、フードを脱がなかった意味も理解できた。
同性であるリスチーヌとジョジョゼには彼女と一緒に留守番をして貰い、少しでも会話できるか仲良くなって貰うように依頼をする。温かい食事を共にして睡眠をとれると緊張もほぐれることに期待する。宿屋には、使節団としてではなくジェロのお金で払うことを伝えて彼女のために一室を確保して貰う。
『念願のエルフだったわね』
『王女の件、帝国に対する共同戦線の話、そしてしゃべらないエルフの子、もういっぱいいっぱいだよ。入手した魔導書をゆっくり読みたいのに』
メンヒルト王女の依頼に基づき、コンスタンはジェロたちとは別の、王女を迎えに来た馬車に同乗することになっている。
『ため息しか出ないよ』




