Aランク魔物ヴァンパイア2
「セパル様、お逃げください。あいつらは危険です!」
「どうした、アリジズ。ヴァンパイアにまで進化したお前にかなう奴なんていないだろう?」
左右のこめかみより上あたりに角がある、肩から下は黒ローブといういつも見かける魔人の格好をした男が、アリジズの逃げ込んだ部屋に居た。コウモリなのに力は元のままなのか、強引に扉を開いていた。
「黒幕の魔人はお前か」
「なんだお前は!無礼な!うん?悪魔を従えているのか?お前、偽装しただけの魔人、でもなさそうだし、何者だ?」
「ふん、手下に前線に立たせて自身は奥の部屋にいるような卑怯者に名乗る名前は無い!」
「何だと!アリジズは私が死霊魔法で産み出し育て進化させたのだ。お前ごときに何か言われる筋合いは無い!」
「アリジズ、やってしまえ!」
「セパル様、それがあいつら手強いのでどうかお逃げください」
「何だと、人間風情に背を見せられるか!」
セパルが死霊魔法でレイスを召喚して攻撃してくるが、ヴァルに相手をさせている間に、魔人に対して≪雷撃≫を喰らわせる。
「何!たかが人間がこの威力」
慌てて≪結界≫を張ってくるが≪魔法消滅≫を使って再度≪雷撃≫を発動するとアリジズが間に割って入って来てますます瀕死の状態になったのか、コウモリの姿のまま床に落ちる。
「アリジズ!」
そのコウモリに気を取られているセパルに再度≪雷撃≫でダメージを与えた上で≪氷結≫で拘束し、コウモリになったアリジズに対しても≪氷結≫で拘束しておく。そうこうしている間にレイスを片付けたヴァルが話しかけてくる。
『どうするの?』
『まぁ成り行き次第かな』




