魔人再び
『魔人アゼルフスの悪魔グサイモンからよ』
『なんだって!』
『ちょっと待って。つないだわよ』
『遠回りばかりして、いつになったら私の上司を倒して貰えるのですかね』
『こちらにも都合があるんだよ。帝国とはもともとの国力が違うから簡単にいかないのは分かるだろう!?』
『はぁ、仕方ないですね。ではそこの魔人を先に倒してください。そうすれば私があなたに2度もやられたのも信ぴょう性が増すでしょうから』
『良いのか、仲間なんだろう?』
『死霊魔法が好きで悪魔とは契約しないような変わり者で、私とは縁も無い魔人ですから』
『つまりこのルグミーヌ王国にも帝国から魔人が送り込まれていたのか?』
『そういうことですね。頼みましたよ』
一方的に念話をつないできて、今度は切断していく。
『随分とやり取りに慣れたわね』
『今度は顔も見えていないし、精一杯の虚勢だよ』
『で、どうするの?』
『結局のところ、その魔人を倒せばルグミーヌ王国が味方になる可能性が高いならやるしか無いのだろうな』
「ジェロ様、どうかされたのですか?どこか怪我をされたのですか?」
しばらく固まっていたジェロをみかけたリスチーヌが声をかけてくる。
「いえ、一息ついていただけです。私も魔石回収を手伝いますね」
「そんな。私たちに任せて、ジェロ様はそのままお休みください」
『これから戦う魔人のこと、あの子たちに言うの?』
『いや、どうやって知った?となるし、言えないよな。油断しないように、うまいこと注意喚起するだけかな』
夜が明けて冒険者ギルドの受付では、Cランク魔物の多くの魔石に驚かれつつ討伐報告を行い、宿屋では官僚達にかなりのアンデッドが居たことを引き続き報告しておく。




