ルグミーヌ王国の冒険者ギルド本部
「お待たせしました。王都アーレアの冒険者ギルド本部のインリアンと申します」
「コンヴィル王国の王都ミューコンの冒険者ギルド本部付けのジェロマンと申します。突然のお願いにもかかわらずありがとうございます」
「いえ、コンヴィル王国の方がどうされたのでしょうか」
冒険者ギルド自体は、本来は各国をまたぐ組織ではあるが、各国内での位置づけの要素も多いので、例えコンヴィル王国の本部幹部であっても他国の本部にはそれほど関係ない。しかもザールと違いジェロは本部幹部でもなく単なる本部付け職員である。
「私、コンヴィル王国において、ムスターデ帝国がラーフェン王国へ侵略したことに伴い冒険者ギルドとしても支援を行うような業務を行っておりまして。ここルグミーヌ王国もムスターデ帝国、ラーフェン王国、コンヴィル王国に隣接するわけですので、どのような情勢なのかお伺いできましたらと」
「なるほど。このルグミーヌ王国自体が現在は中立を保っているため余計に、冒険者ギルドとしてどこかに派遣したり支援したりするようなことはしていないですね」
「そうなんですね。ところで昼間なのに冒険者の方々がたくさんいらっしゃったようですね。それになんだか雰囲気も……」
「はい、このルグミーヌ王国は山に囲まれた国ですので魔物は日頃から多いのですが、最近は種類の違う魔物が急に増えて困っておりまして」
「と申されますと?」
「はい、アンデッドになります。以前からも居なかったわけでは無いのですが。それで昼間は街で休んでいて夜に狩りに行って貰っている冒険者が増えております。お見受けするにジェロマンさんも含めて皆さんは腕に覚えがありそうですので、ぜひ依頼を受けて頂けますとこちらのギルド職員としても大変助かります」
「わかりました。仲間たちと前向きに検討、相談させて貰います」




