王都4日目3
アナトマに一緒にモージャンに帰れないことを伝えた後は、馬車だけでなく馬の手配を依頼する。また、何かの折にその馬車を収納できるように10m×10m×10mの≪拡張≫腰袋を今回の臨時収入から奮発して購入しておく。その中に、皆が買い込んだ保存食や野営道具、装備を更新した際に予備になった古い武具等もしまっておく。
「時間停止機能がついたものって販売されているのでしょうか?」
「噂でしか聞いたことが無いですね。食品が腐らない、熱が冷めない等の伝説級ですので商人としては羨ましい限りです」
「そうですか残念ですね。ところで魔法発動体の取り扱いもありますか?」
「ある程度はございますよ」
「ジェロ様、私も真似して指輪にしたいです!」
「確かに武器などを扱う際に杖では邪魔になるので指輪にしたいですね」
「まさかリスチーヌさん、レナルマンさんのお二人、魔法使いになられたのでしょうか?」
「内緒にしておいてくださいね」
「もちろんでございます。こちら、高級中位の魔法発動体の指輪になります」
「ジェロ様も一緒にお揃いで買いましょうよ。今の指輪はだいぶ使い込まれた感じですし」
「いや、これは……」
『フロラリーとの思い出なのはわかるけれど、貴族の体面と、高性能にするのと両方の意味で更新した方が良いと思うわよ。思い出の発動体は収納指輪にしまっておいて』
『分かったよ』
「師匠が魔法発動体をあげるのは初心者卒業の証です。皆の分も買っておくので、早く卒業と認められるように頑張ってね」
「お揃いになるようにますます頑張りますね!」
アナトマ商会の後は宿に戻り留守番組に合流し、ルグミーヌ王国へ行くことになったことや馬の手配をしたことなどを説明し、顔見せであるので全員そろって王国魔術師団の拠点に向かう。




