王国魔術師団
レナルマンが借りて来た馬車にイド、リスチーヌとの4人で乗って王国魔術師団の拠点に移動する。
「そういえば王国魔術師団ってあまり話題にならないですよね?、いえ、ならないよね?」
「はい、そうですね。正直なところ騎士団は王国としても、各領地としても見たり聞いたりしますが、各領地においては特に魔術師団と呼べるものはなかなか無いですよね」
「魔術師団長が仰っていたように魔法使いは冒険者になってしまうのでしょうかね?いや、かな?」
「少しずつ慣れてくださいね。そうですね。それに魔法使い自体も少ないのかと思いますよ。冒険者の中でも少なかったですし。魔法使いには回復系も居ますが、戦闘に使えるほどの攻撃系というのは」
「だから強い攻撃魔法も使えるジェロ様を勧誘されたいのかと」
魔術師団の拠点に到着し、門にて招待状を示すと、中に入れて貰える。馬車は入り口近くに止めて案内に従い奥へと進む。
「思っていたのより建物の規模が小さいな」
「イド、もっと小声で」
「レナルマン、そんな大きな声じゃないだろう?」
「ジェロマンさん、ようこそお越しくださいました」
「魔術師団長!ラロシェル様、申し訳ありません。同行者の失礼な発言を」
「いえいえ、おっしゃる通り魔術師団の拠点は小規模です。特に騎士団に比べると。魔法の練習場は危険回避のためある程度の大きさはあるのですが、建物は。所属する魔法使い自体も数十人程度でして」
「そうなのですね……」
「まずは練習場にどうぞ」
「これは」
冒険者ギルドでも弓矢や魔法の練習のための長めのスペースはあったが、ここではもっと広い地面が広がっていた。そこに、濃茶ローブで統一された30人ほどが並んで居た。




