合同コンパ3
ヤンクイユ商会との合コンも、ジェロが昔に見習いに行って辞めた話でその場が固まってしまった。それからはエマニックとジェロ以外の4人が場を盛り上げようとするが何となく、で解散になった。
別れ際にブリジョゼがジェロの隣にきて一言。
「今日は、本当にごめんなさい。でも今はこんなに立派になられて。またぜひ商会にも足を運んでくださいね」
「いえ、私こそすみませんでした。はい、ぜひ今後ともよろしくお願いします」
少しだけ胸のつかえが取れかけたところに、今日はほとんど発言の無かったエマニックもジェロの隣に来る。
「ジェロ兄のお陰で、私でもヤンクイユ商会の裏方で働けているのよ。計算を教えてくれたこと、商会の文化を変えてくれたこと、どちらもありがとうね」
「え!?」
「やっぱり気づいていなかったのね。同じ孤児院だったエムよ」
「エム!?え、いやだって、エマニックって。そんな。それに、こんなに成長して」
「そりゃ何年も経てばね。またね」
『あれあれ、まぁ良かったのかね』
『ヴァルは気づいていたのか……』
『もちろんよ。話しかけるなと言われていたからね』
「なぁ、ジェロ。合コンは失敗と思ったのに、3人のうち2人も上手いことやったのか?」
「そうだ、ジェロ、どういうことだ!」
ヴィクシムとバスチャンに、反省会と称した2次会に無理矢理連れていかれるジェロ。
「だから、エマニックさんは孤児院の後輩だったみたいです。私は気づいて居なかったのですが」
「ブリジョゼは?」
「いえ、謝られただけですよ」
「怪しいー!」
長く絡まれたので就寝前の魔法訓練はとてもできなく、残っていたかなりの魔力を貰ったヴァルだけは機嫌が良く終わった日となった。




