表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生プログラマーは結婚したい  作者: かず@神戸トア
目立ってしまったギルド職員

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

153/1165

王都への護衛依頼

言いたいことを言ったオンハルト・ラーフェン王太子が大広間を去っていく。

「モーネ王女殿下、よろしいのでしょうか」

「兄上様のご指示に従うしかありません……」

「そうですか、わかりました。お前たち、聞いていたな。王女殿下たちを連れて王都に行って貰えないか?」

領主であるルベリート・バンジル・モージャン子爵に対して、ギルドマスターであるアンブリスが代表して答える。

「王太子殿下を含めたラーフェン王国ではなく領主様からの冒険者へのご依頼と理解すれば良いでしょうか。この者たちは騎士団や領兵ではありませんので。さらに領主様が先ほどおっしゃったように私だけでなくメオン、ジェロマンはギルド職員ですので、その他の冒険者たちが依頼の受託を望めばお受けする、でよろしいでしょうか」

「お前の言いたいことは分かる。またしても依頼報酬を取り上げようとされる可能性がある王太子殿下からの話を受ける者は居ないだろう。その上に、ムスターデ帝国の追手の危険を踏まえると、依頼を引き受ける冒険者が居るとは、と」

「はい、騎士団や領軍の皆様にお願いすべきことかと。前回でも帝国兵が数十人という追手に冒険者が少人数で対応するのは現実的でありません。しかもラーフェン王国の騎士の方々すらもいないまま王族の方々と平民である彼らのみで長期行動となると、王女殿下たちへの風評への影響の責を負えません」

「その帝国兵への対応のためにも、大人数で護衛することにより国内で小規模戦争となることを回避せねばならない。それにその帝国兵の数十人を殲滅したり、ダンジョンを利用してまいたりしたのはその者であろう?さらに、その前にもそのダンジョン最奥で活躍したのも。ギルド職員としてだけでなく冒険者でもあり銀級なのであろう?」

「それはその通りですが」

「ただ、最後の懸念は理解する。腕もありながら王族へ粗相の無いであろう女性騎士を2名同行させることにする。それで良いな」

「は……」


アンブリスが粘ってくれるやりとりを横で聞いていたジェロは

「ジェロさん、今度もどうぞよろしくお願いします」

とモーネ王女から声をかけられると

「かしこまりました……」

と答えるしか無かった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ