ノルトブルクの調査準備2
「流石にこれはやり過ぎではない?」
ジェロがロゾニアの冒険者ギルドで新規の冒険者証を発行することになったので、リスチーヌとアルマティも同じく新規発行することにしたのである。
「銀級冒険者も目立つかもしれませんし」
明らかにリスチーヌの悪ノリにアルマティが仕方なく付き合っている感じである。
「じゃあ、この4人組って、ヴァルの鉄級の他は初心者の木級ってことか」
「金持ちのジェロ様が冒険をしてみたくて、一緒に美人従業員たちも冒険者にならせた、って感じですかね」
「で、私は雇われ冒険者?」
「そう、ギルドに居た美人の冒険者を金で雇っただけだから、鉄級くらいが適当で」
変な設定を楽しんでいる妻たちをみて、しかたないとため息をつくジェロ。
ジェロだけがジェロマン・テルガニもしくはジェロマンではなく、略称のジェロに変えただけで、後の2人はリスチーヌとアルマティのままである。
違う名前にするとボロが簡単に出てしまう懸念からである。
「で、また徒歩で街に入るの?」
「それは……でも、国境を越えるのは≪飛翔≫の方が楽だよな」
「では仕方がないですね……」
銀鉱山の方まで騎乗してたどり着いた後は、他人から見えないところで強化魔法≪筋力向上≫を用いて戦馬を持ち上げながら≪飛翔≫で国境を越えることになる。
「夜だから良いですけれど、昼間だと目立ちますよね……」
「夜でも見つかったら驚かれるだろうね」
「戦馬だから命令で大人しくしてくれますが、普通の馬ではあり得ないですし」
「いや、大きな戦馬を持ち上げられる女性ってこともおかしいから」




