ロゾニア運営陣2
鉱山などから人を減らしていることを代官に確認されて、渋々答えるペリノー。
「は、皇都ナンテールの方に不穏な動きがあるとの話がありましたので、そちらへの準備としまして……」
「我々3人はムスターデ帝国との最前線であるロゾニアの街を預かっているのだぞ。皇都ナンテールの噂などより帝国軍に隙を見せないことの方が大事だろうが」
「は……」
代官ベルナールも魔術師団のカステルも武闘派ではないので、帝国軍と繋がっているのは騎士団のベリノーの独断である。そのため、銀鉱山を引き渡すために帝国軍を誘導していたなどとても言えないベリノーは返答に詰まる。
「良いか、皇都の話は二の次。逆に帝国軍が皇都での話を入手していて、その隙を狙って攻めてくる可能性もある。まずは前線や重要拠点である鉱山への人員配置を戻すのだ!良いな、ナタン」
「は、承知しました……」
とても承知したという感じではないことはベルナールも認識しているが、この場でそれ以上は指摘しない。
「あ、クレマンはちょっと残ってくれ」
3人の会談は終わり解散となるところで、ベルナールがカステルに声をかける。
「は、何かございましたか?」
ベリノーが退室し、2人きりになったところでカステルがとぼける。
「大根役者が何をいう。日頃なら言わないような嫌味を。本当は何があったというのだ、鉱山において」
「……」
「言えないのか?」
「ベルナール様の胸の内だけにおさめておいていただけるのでしたら」
ベルナールが頷くのを確認して話を続けたカステル。




