カステル中佐の混乱
「なるほど、Sランク冒険者ということであれば確かに支援という団長のお言葉も理解できます」
中佐であり伯爵家の生まれと聞くカステルから引き続き敬語を使われるので、居心地が悪いジェロ。
「ちなみに、支援ということであれば指揮権をお渡しする必要はないとの理解で良いのでしょうか?」
「え?もちろんです!そのような指示は受けておりません」
ジェロの顔を見て、事実だと認識した気配のカステルはそれ以上を追求してこない。
「ちなみにこちらのお三方は、テルガニ殿が出陣される際にはどうされますか?同行されない場合、こちらの拠点にお部屋をご用意すれば良いのでしょうか?」
「え?あ、いえいえ。この3人も戦力です。いずれも王級風魔法≪飛翔≫の使い手です」
「え?」
美女3人を連れまわすSランク冒険者と勘違いされたと理解する。ただ、≪飛翔≫の使い手というのは信じて貰えないようである。
「あ、それと今は国境の山の方に行かせていますが、ドラゴンを3体こちらに連れて来ております。ただ、戦場の前線で戦闘参加するというより後方支援するようにとトルブレ団長から指示を受けております」
「あの、それだけの戦力があって後方支援ということが理解できません。また先ほどは特級ポーションの調合もされたとのお話しですし」
「おっしゃるように、突然訪れた者が何をいうのかご理解いただけないのはその通りかと」
「申し訳ありませんが」
「私たちもこちらロゾニアでの武闘派の状況、そしてムスターデ帝国との状況などを伺ってからご支援できることをご相談したいのですが、私どものことなどが分からないと、となりますよね」




