ロゾニアの魔術師団員3
ロゾニアの中心部にある魔術師団の拠点で、トルブレ団長からの手紙をカステル中佐に渡す。
「では、拝見します」
こちらが冒険者であると分かっても、団長の使者ということで引き続き敬語を使用してくるカステル。
「こちらには、皇帝派の支援のためにテルガニ殿を派遣する、と書かれていますが」
「はい、その通りです。こちらのテーブルを拝借します」
トルブレから預かっていた、魔法の収納袋をその上に置く。
「武具、食料、そしてポーションと伺っております。ポーションはおそらく特級の傷回復と魔力回復と思われますが、それ以外については、我々は中身を確認しておりませんので」
「確認します」
カステルがポーションと認識した箱だけを取り出すと、確かにジェロが納品した時のものであった。
「これが特級とおっしゃるのですかな?」
「はい、私が納品したものですので」
「は?……冒険者と伺いましたが、薬師、錬金術師が本職だったのでしょうか?そのような人物を前線に。いえ、それでも大変助かるのですが。あ、買い付けをされたということでしょうか」
「私が調合しましたが、こちらの通り魔銀級冒険者でもありますので、ご支援の内容は現地にてご相談するようにとトルブレ団長に指示されております」
「は!?Sランク?確か皇国ではないとおっしゃいましたね。伺ったことのないお名前でしたので」
「はい、コンヴィル王国を中心に、ラーフェン王国とベルカイム王国、そしてルグミーヌ王国にご縁がございました」
ご縁という言い方に仲間の反応があったが、ここで余計な口を挟むつもりはないようである。




