皇国南方支援準備2
「テルガニ侯爵、連日のお運び、申し訳ありません」
魔術師団の拠点に訪問するとトルブレが早々に応接室にやって来て、頭を下げられる。
「とんでもないことです。はい、昨日のお話、お受けいたします。まずロゾニアの方に向かうようにします。何をお持ちすればよろしいでしょうか」
「ありがとうございます!こちら陛下からの書状になります」
すでに依頼を受けると思われていたのか、どちらになっても大丈夫なように2パターンの手紙を用意していたのか、トルブレから受け取ったものにはお礼が書かれていた。
「お願いしたいのは、武具、食料、そして昨日にいただいたポーションになります」
「武具や食料も、ですか?」
「はい、元々前線なのに?と疑問になりますよね。おっしゃる通りですが、現地で武闘派との関係が悪化していると、皇帝派が物資不足になっている可能性も十分にありえますので」
「承知しました。まずは物資搬入と状況把握とのことでしたら、冒険者として依頼を受領いたします。また冒険者ギルドを経由しない直接依頼でお受けします」
「はい、その後は現地の皇帝派のトップと連携ください。誰がなっているか分かりませんが、もし魔術師団が中心であればクレマン・カステル中佐が指揮をとっているかと思われます。彼宛の手紙を用意しています」
「貴族の方ということでしょうか?」
「ご心配されるような性格ではありませんが、その通りです。生家はカステル伯爵家になります」
「承知しました」
「テルガニ侯爵は侯爵であるのと、実力も十分備わっております。どうか変に気負わずに」
「はい……」




