ポーション納品3
呼ばれた鑑定士と思われる人物が書いたメモが、護衛らしき人物経由でトルブレの手元にまわっていく。
「確かにいずれも特級と確認できたようです……」
「良かったです」
「代金は今ご用意しますので、お待ちください」
そう言いながら後ろの1人に指示をするトルブレ。
「もしや以前からこれほどの在庫をお持ちだったのでしょうか?」
「いえ。お話をいただいた翌日にダンジョンで薬草採取、そして昨日に調合して本日持参いたしました」
「なるほど……」
何か考え込んでいるようであるが、こちらから言葉もかけにくい。
しばらくそうしていると、団員らしき人物が部屋に入ってきてトルブレに布袋を差し出してくる。
「お待たせしました。こちらポーション依頼の代金になります。ご確認ください」
差し出された布袋を軽くのぞいてみると、皇国の魔銀貨が思ったよりたくさんあるように思える。
「こちら、多くありませんか?」
「いや、このような短期間で。おかげで部隊展開に間に合います。特急料金を上乗せさせて頂いております」
「それは。ありがとうございます」
「ところで、テルガニ侯爵。本当に南方に向かって頂くことは可能でしょうか?」
「え?」
「優先はポーション調合、そしてもっと時間がかかると思っておりましたので、先日はそこまでお話できませんでしたが」
いよいよという感じになったのであろうか。トルブレの顔は、いつも以上に真剣である。
「はい、お話を伺ってよろしいでしょうか」
座っていたジェロ、ヴァル、リスチーヌは座り直した体をする。




