薬草採取2
傷回復の薬草は日当たりの良い草原、魔力回復の薬草は森の清水あたりでそれぞれ採取できるため、それらのある階層に何度も入り直して予定数量以上の数を確保する。
「今回の納品だけでなく、これから内戦になるならばもっとたくさん必要になるだろうしね」
「そうですよね。ここは非常に効率がいいので、この機会に」
ポーションを小分けにして入れるガラス瓶も十分な数を確保できているので、後で困ることもない。
薬草のままであればそこまで日持ちはしないが、調合してポーションにすれば消費期限を気にする必要はない。
「私たちも調合のお手伝いができれば良いのですが」
「私たちでは中級や初級のポーションしか調合できないから、特級ができるジェロ様がされた方が、素材が有効活用できますからね」
「これだけ素材があるから練習してくれてもいいと思うけど」
「テルヴァルデに戻って、平和なときにやりますね」
残念ながらポーション調合は1人作業になってしまうジェロだが、今までに膨大な数をこなしてきたことから、考え事をしながらでも話しながらでも、ほとんど無意識で作業ができる。
一括そして並行作業も可能なので最後の瓶詰めだけが面倒であるが、そこも水魔法の応用で各瓶に入れていく操作も可能となっており、栓をするのだけが手作業になる。
「で、こちらの納品はどうされるのですか?やはり登城して?」
「あ!そこは相談していなかったね」
「ま、流石に皇帝陛下を呼び出して渡すわけにはいかないから、せめて魔術師団長に渡すのではないの?」
「うーん、あの人、真面目すぎて怖いんだよな……」
「そのようなことをおっしゃらずに。魔術師団の拠点を確認してきますね」
リスチーヌとアルマティが念のために2人で出かけて行く。




