薬草採取
「じゃあ、まずは薬草採取に向かいますか?」
登城して精神的に疲れたのだが、馬車で屋敷に帰ってきたジェロたち。
リスチーヌは気分転換をという感じでダンジョンに向かうことを提案してくる。
「ですが、そろそろ瓶も不足してくるのではないかと」
「そうだよね、アルマティの言う通りで。少しは魔法の収納袋に残していたけれど、本格的に調合するならば必要だね」
「手分けする?ジェロは屋敷で調合して、残り3人がダンジョンで傷回復、魔力回復の薬草を調達するのとガラス瓶の調達に」
「ヴァルは無粋ね。それだと効率は良いけれど、気分転換にならないじゃない」
リスチーヌの提案通り4人で一緒に行動することになり、まず皇都ナンテールのなかでガラス瓶の調達をする。
特定の店舗で買い占めを行うと迷惑になると思われたので、複数の店舗で分散しながら購入する。
「いっそのこと、ガラス職人を紹介して貰えたら早いのですが」
「それだと細工物を扱う工芸店などの商売に影響をすることになるからなぁ」
「今のタイミングで、この皇都の人に恨みを買いたくないですよね」
その上で再びナンテールダンジョンに向かう。
「こんな用事でリバイモンたちを呼ぶと怒られるわよね」
「ま、4人で順次採取するだけで十分な数も集まるわよ」
「こんな乱獲みたいなこと、普通の森や草原でやったら他の冒険者たちから嫌われますよね」
「そうね、他人とは一緒にならない、入る都度に中身が変わるこのダンジョンだからこそこんなことができるわよね」
それを考えると、本当にユニオール皇国が強国になった要因にこのダンジョンがあげられるのも理解できる。




