皇都での皇帝対面2
ジャムスに特級ポーションの納品を依頼されるジェロ。
「このような場合には、冒険者ギルドを経由した方が良いのですか?直接でも?」
「互いに信用がない場合にはギルドを経由した方が良いですが、今回の場合には、下手に表に出さない方がよろしいですよね?」
「そうですね、私はテルガニ侯爵にお世話になることを隠す必要はないと思うのですが、一部のものは嫌がりそうですので」
「陛下!」
「ほら、ね」
ジャムスが笑い話にしようとするが、ジェロは笑えない。
「で、もう一つご相談がありまして。今すぐではないのですが、南方もしくは東方に皆さんで行っていただくことは可能でしょうか?」
ジャムスが座り直して真剣な顔で聞いてくる。トルブレは元から真面目な顔なので変化はないが、返答次第ではという雰囲気を感じる。
「正直に申し上げます。そちらも冒険者として、ということかと思いますが、内容によります。他国との戦争に直接的に参加となりますと、やはり3ヵ国に所属する立場もありますので、横槍が入る可能性も高いかと」
「相手がムスターデ帝国であっても、でしょうか」
「!それですと話は変わりますが、ユニオール皇国には十分な……はっ!」
それ以上は余計なことを言わずに我慢できたと自分を褒めたくなるが、それだけでもトルブレの顔が険しい。
「失礼しました。はい、特にラーフェン王国の国境に近いところ、ザーローネの街の南部などであれば」
「テルガニ侯爵にはお答えしづらいことをお伺いして申し訳ありません。今すぐではありませんし、お願いすることになるか未確定ですが、心づもりをお願いできればと。ただし、その場合でもできるだけ後方支援を依頼するようにしたいとは思っております」




