皇都での呼び出し2
「これは!どうぞこちらへご案内します」
登城して、昨日に受け取った手紙を職員に見せたジェロ。かなり慌てられたが、自分たちでは分からない符牒が存在するのであろうか。
「こちらでお座りになってお待ちください」
以前にこの城でユニオール皇国の貴族たちと挨拶をしたときに使用した応接よりもさらに上等な部屋に案内される。
「ジェロ様、これってもしかして……」
「うーん、そういうことかな」
とても高そうなソファであるが、座っていても緊張のためその良さを実感できないジェロとリスチーヌ。
ヴァルはそのようなことは些細なことという感じで優雅に座っているし、アルマティは自分には皇都のテルガニ家の屋敷でも上等すぎるので違いがわからないという感じである。
「2人とも落ち着いて座っていなさいよ」
ヴァルに注意されて座り直したところでノックの音がする。ヴァルは気配か何か気づいたからの発言だったのであろうか。おかげで不恰好なことにならずに済んだ。
「陛下」
ジェロたちがソファから立ち上がり、ひざまずく素振りをすると、ジャムスから声がかかる。
「テルガニ侯爵、皆さん、どうぞ楽に。どうかお座りください」
大国ユニオール皇国の皇帝自らの言葉に逆らうわけにもいかず、おずおずという言葉の通りおそるおそる座り直す。
周りにお付きの人たちもいるので、自分たちから声をかけるのはためらわれるため静かに様子を伺うジェロたち。
「どうか楽になさってください。とは言ってもこの状況では難しいですね」「トルブレ、あなた1人だけ残ってこちらに座って。他の皆は退出を」
「「はは」」




