皇都での呼び出し
数日、ナンテールダンジョンを攻略していたジェロたち。
31階の地龍ドレイクをクリアした後も、32階トロール、33階マンティコアをクリアするのに、敵の強さよりも広さに苦戦していた。しかも夕方のそれなりの時間に屋敷に戻るためには、午後の中途半端な時間になっていると諦めるしかない。
「我は単独でも攻略を進めて良いか?」
リバイモンは強さを求めるので、早くもっと深い階層に行きたいらしい。それを聞いたハポリエルも希望してくる。
「俺たちが攻略をするときには、ちゃんと一緒の階層を手伝ってくれるならば良いよ。でも適当に休まないと思わぬ怪我をするかもしれないから注意してよ」
そして、流石に木級冒険者がそれだけ深い階層に挑戦していると目立つと思われるので、魔物素材の納品をして実力を示すことで鉄級に昇格はさせておく。
銅級には対人戦という裏条件があるので鉄級で止まっていても言い訳ができるし、周りもその旨を理解すると期待する。
「閣下、お帰りなさいませ。本日、皇城から使者が来られお手紙をお預かりしております」
中を確認しても、翌朝に登城をして欲しいとの旨しか書かれていなく、差出人もない。
「はい、いらっしゃった方も単に手紙を届ける旨を指示されただけの職員のようで、それ以上の情報はないとのこと」
「ありがとうございます。では明日は朝から登城します」
翌朝、貴族らしい馬車に乗って登城するにあたり普通にアルマティが御者をしようとすると、屋敷の従業員がとんでもないことというように慌てている。
「アルマティも自分の立場に慣れてもらわないとね」
「そうだね。お願いできる人がいるときには任せるようにしようか」
「ジェロ様がおっしゃいますか?」
城で何が待ち受けているか分からないので、馬車の中では4人で笑って現実逃避するジェロ。




