皇都外の騒動3
パレードの終点であった城門から一番近いのはコンヴィル王国の野営地であった。
ラーフェン王国、ベルカイム王国、ルグミーヌ王国の王族たちの安全を確保できたジェロたち。
ここにはドラゴンのジョエルたちもいるので一安心である。
この野営地で待機していたヘルツォーク以下の青龍騎士団の一部に、各国の野営地に使いを出させる。
「緊急事態ですし、ここに各国の騎士団たちを集結させましょう」
「いや、ジャムス皇帝からは我々に落ち着いた行動を、と頼まれている。我々が騒動を広げる行動をとるわけにいかない」
ジルバーハインにすると他国の騎士団たちに自国の国王たちを守られることになっているのは嬉しくない。かといって、今の状況で自国の野営地にさらに移動しようとすると、その途中が危険である。
「ジェロたちが居るところが一番安全だよね」
ヒルデリンの子供らしい発言であるが、事実であることが余計に気に入らない。
仕方ないので、先ほどの使いの結果で数人でも頼りになる自分の部下が到着するのを待つしかない。
正直なところ、ここに移動するまででも大きな戦闘に発展していっているのか、城門の近くでの音が大きくなっているのが気になっている。
「テルガニ侯爵」
その気持ちは伝わったのか、ジェロも≪飛翔≫で上空に上がり戦闘地域を確認する。
「先ほどより戦闘は拡大しているようです。城門近くの馬車群は少し広がっていますが、混乱したままです。ただ、戦闘地域には部隊が集まって来たようで、皇帝と思われる馬車の守りが強化されています」
「そのまま撃退できそうですかな?」
ルネリエルの質問には分からないと答えるしかなかった。




