皇都での拠点3
「では、外交官の皆様はこちらの屋敷に留まられるということで」
「はい、どうぞよろしくお願いします」
ムラン伯爵、カルカイム子爵たちの外交官達は早々に屋敷に移動してくる。
そして予定通りコンヴィル王国騎士団メンバは、トップのヴァランタン伯爵、ラプラード子爵、そしてドラゴンやワイバーン達も含めて皇都の外で野営することになる。
ヘルツォークたち、テルガニ侯爵家の騎士団員たちは戦争奴隷であるという理由で遠慮して野営地での留守番を申し出てくる。
「そんなことは気にしなくて良いのに」
「テルガニ侯爵軍でもルグミーヌ王国出身の魔術師団員たちがメンヒルト王女と一緒に屋敷に留まるのでしたら、我々が野営の方が良いですよね。それに、流石にテルガニ家のドラゴン達を他者に預けるのは良くないですが、そう言うと角が立ちますので」
ヘルツォークの気配りに感謝し、その提言通りの配置にする。
そしてルグミーヌ王国の使節団としては、メンヒルト王女とトリアウエ騎士団長たち一部だけが屋敷に入り、残りの騎士団員たちは野営となる。
ラーフェン王国の使節団はほとんどが野営であり、拠点のあるベルカイム王国の使節団も人数が多い騎士団員たちは野営である。
「もしかすると、力のあるプランケット魔術師団長が、立場の弱くなった騎士団員たちだけを野営にしたのかな」
「ま、その可能性もあるでしょうけれど、純粋に人数差も考えたら不思議でもないわよね」
確かに、魔法使いの数は絶対的に少ないので、どうしても騎士団員の方が多くなるのが普通である。
ただ、結果として、各国の騎士団員同士の交流も期待できる配置となった。
そして、ドラゴンのシュシュとラヴィの面倒を日頃に見ている女魔人のクリノームとベルフールが、アンネ女王とヒルデリン国王と共に屋敷に行ったので、ドラゴンたちと残されたベルカイム王国騎士団はヘルツォークたちに頼ってくることになる。
ラーフェン王国のドラゴンであるドゥドゥの面倒は何とか日頃から対応しているラーフェン王国騎士団が面倒をみるようである。
テルヴァルデから連れて来た従業員はこちらの野営地と屋敷のそれぞれに分散して、交代しながら手分けすることにした。




