ルグミーヌ王国の皇国への使節団2
「テルガニ侯爵、あのメンヒルト様のご結婚時の絵画を国王陛下が大変お喜びでした。改めてお礼をお伝えするように指示されております」
「いえいえ、そこまでおっしゃって頂かなくても。王女であるメンヒルト様をこのテルヴァルデにお迎えすることになったのですから」
ムスターデ帝国と戦うときでもそうであったが、ジェロにとってもトリアウエとの会話は気持ちが楽でありありがたい。
このテルヴァルデにメンヒルトが来る際には、女性の魔術師団員と侍女たちが国には戻らないつもりで来たので、見るからに王女の馬車というほどのものでは無かった。
今回はルグミーヌ王国の代表として向かうのにふさわしい馬車をアナトマが用意してあり、そのこともトリアウエから感謝される。
「では、この各国連合において魔術師団員が同行することになる国はどちらでしょうか?」
トリアウエの疑問は普通である。通常ならば騎士団員と魔術師団員ともに揃って行動するものだからである。
「そうですね。まずコンヴィル王国からは確実に王国魔術師団員は同行しないですね。ラーフェン王国はルネリエル国王ご自身が移動されるので、騎士団も魔術師団も同行されるのではないかと思っております。ベルカイム王国は魔術師団長が同行されるので、団員もある程度は、と」
「そうですか。魔法で知られるはずのルグミーヌ王国が王国魔術師団員を連れていないことは目立たないでしょうか」
「トリアウエ様が気になるようでしたら、うちの者に相談しますよ」
「アルマティ。第1隊ってみんながルグミーヌ王国の出身だし、その王国騎士団たちとも仲良くできそうならば、一緒に皇都ナンテールまで行くのはありえるかな?」
「そうですね……アーロルトとアグネスタに確認しますね」




