ユニオール皇国からの訃報2
ユニオール皇国からの訃報に対して、各国が誰を派遣するかマドロールの推論は続く。
「そしてコンヴィル王国です。今まで皇国との付き合いは少なかったですが、ラーフェン王国の解放にあたりコンヴィル王国とベルカイム王国の合同使節団を皇国に送るなど、近年は交流が増えました。実際、先日のコンヴィル王国の戴冠式にはシャルル・モンレアル侯爵が参列されていました」
「でも、ラーフェン王国とベルカイム王国の戴冠式に参列された当時のフェリック王太子は今では国王に」
「はい。国王が赴くほどの関係性ではなく、騎士団長や魔術師団長など中央の重鎮を派遣するには遠すぎます。そこで候補になるのが」
「ジェロ様という侯爵ね」
「その通りです。こちらでも、皇太子と交流があるという点が上がります。前回の使節団の際のバルナタン・ムラン伯爵とギャスタン・カルカイム子爵もいらっしゃいますが、爵位が低いという問題が発生します。正使が侯爵で副使が伯爵というならありえます」
「結局のところジェロ様が皇都ナンテールに行く可能性が高いということね」
「はい。葬儀と戴冠式のどちらにも参列されることになるかと」
「となると、軍勢で行く話ではないから、少数の馬車?」
「すでに話が伝わっているのでしたら、皇太子からはドラゴンに騎乗して欲しいと来るかもしれませんね。武闘派に対する威圧のためにも」
「まさか。流石に皇都にドラゴンは……」
マドロールの説明で、ジェロが皇都に向かうことはほぼ確実であると皆が理解する。
「モーネ様は留守番をお願いするとして、誰が向かうことにしましょうか?」




