ルグミーヌ王国からの旅人2
「アルマティか私たちですか?まさか」
ルグミーヌ王国でその数人だけの名前を出す心当たりは限られる。
「はい、私が会いに行って来ます」
「いや、アルマティ1人ではなくここに連れて来て貰おう。別人だったら危険だし、もし彼だったら余計に危ないかもしれない」
「そうですね……」
連絡をしてきた職員に、応接室へ案内を頼む。
「まさか、本当に来たのですかね」
「まさか。でも可能性はありそうだったよね……」
案内されて来たのは、薄汚れた服装で頭には帽子をかぶり、顔にも汚れがこびりついている貧民のようであった。
顔はよく見ると確かにアーロルトのような気もする。
「アーロルトさん?」
「え?はい、その通りです。ご無沙汰しております」
「ちょっと良いですか」
女性陣は近寄りたがらないのでジェロが近づいて水魔法≪洗浄≫を発動する。
顔も服装も汚れが落ちて、美形のエルフの顔が現れる。
「あ、目立たないようにする癖がついていたもので。これは失礼しました」
「ちゃんと耳も隠して、風貌もうまく誤魔化されて、よくここテルヴァルデまでいらっしゃいましたね」
「はい、銅級冒険者まで昇格したらすぐにここに向けて出発しました」
「え?あの若手冒険者、ヨルンとモーネはどうしました?」
「もちろんすぐに一緒に合流させて貰いました。最初はヨルンには嫌がられていましたが、私がこの街に来たい目的を話しまして」
「あ、まさか私たちのことを話しました?」
「はい。何か不味かったですか?その話をするとすぐにモーネも感激して。そうそう、こちらのモーネ様の話を色々と聞かれましたが」
「……はぁ」




