侯爵軍魔術師団2
「では、侯爵軍での魔術師隊の話ですね」
マドロールが改めて侯爵軍の体制について整理してくれる。
「改めてですが、テルガニ侯爵家の体制について」
筆頭家臣で家宰がイド。テルベルクの長をレナルマン、テルシュタットの長をエヴラウルでその補助をジョジョゼ。
イドの下で、侯爵軍を司る将軍がコンスタン。マドロールは家宰イドの補佐として全体を見る。
ディートマルやグンドルフ達、元ミュンヒの王族・貴族達はコンスタンの下で隊長として、元ミュンヒの400騎を。
元ノルトマンの300騎を、元王族のヘルツォークの下に。
他の700騎はウードの下に。
遠征も前提の軍隊はディートマルとヘルツォークの2部隊。ウードのところは衛兵で、テルベルクとテルシュタットに200人と100人を転属予定。
アルマティと魔人達は、配属としてはコンスタンの下とするが、実質はジェロ直轄。
ワイバーンやドラゴンの従魔達もコンスタンの下の扱いとする。
これが今までの体制だったが、それ以外にマドロールの下に裏部隊が存在する。
そして装備の色から、元ミュンヒ部隊は黒龍騎士団、元ノルトマン部隊は青龍騎士団、衛兵は茶龍衛兵団と住民に呼ばれ、それが正式名になっている。
「以上が、現在の侯爵軍の体制です。ルグミーヌ王国からの魔術師達、そしてもし魔人が増えるのでしたら、魔術師隊を整備することは妥当だと思います」
マドロールの話である。
「繰り返しだけれど、隊長はアルマティに頼みたい。これを機会に、魔法を使える人の再編、新規雇用も考えて欲しい」
「はい。さらに、魔人村の人たちが仕官を希望するならば、この魔術師隊ですね」




