ダンジョン作成準備2
ラーフェン王国側の領地で、以前は廃村であったテルシュタットに到着したジェロ達は発展状況に驚く。
「ジョジョゼ!」
「あら、ジェロ様。いらっしゃるなら事前にお知らせくだされば良かったのに」
「エヴラウルもいる?」
「はい。じゃあ、あちらでお待ちください。呼んできますね」
「みんなとゴーストやレイスを倒したときとは見違えるほどだね」
「まぁ、レジスタンス達が使っていたときにもある程度は整備されていたと思いますが」
レジスタンスのときにはパワハラ上司のドナシアンが居たので、あまり関わりになりたくなかったジェロである。
「コンスタンがドラゴン達を上手く操って、あのブレスで切り拓いたりしてくれたので、ジェロ様が不在の間でもこれだけ街道や街が整備できたのですよ」
「それにしてもここまで急に変わるなんて」
「ラーフェン側からの商人や冒険者が急かして来たので、頑張ったんですよ。テルヴァルデに向かうのに、やはりここは宿場に丁度いいみたいで」
「でも、通過だけだと宿しか儲からないんだよね」
「それでも良いと思いますよ。元々、この南側の街道にはゲンベランやステフェンの街が連なっていますし。その街道の先にはニースコンがあるのですから」
「エヴラウルは欲がないな。ここの長なのに」
「で、ジェロ様はその解決をお持ちいただいたんですよね?」
「ジョジョゼ?」
「エヴラウル、やっぱりジョジョゼの方が強いみたいだね」
「やっぱりそう思います?いや、そんなことは無いです!」
エヴラウルが横のジョジョゼににらまれて言葉があやしい。
「そのことで相談があって」
ジェロが2人の仲の良さを再確認したところで、話を切り出す。




