魔人村の進捗3
相変わらず、ジェロに敬語を使うつもりがないネベルソン。
「資材の搬入などお疲れだったな」
「仲間が安心して暮らせる村を作るためだからな」
『アリオクとこいつ、同じタイプか?』
『そうなのかもね』
「お前、アリオクと親戚だったりするのか?」
「はぁ?まぁ誰かしらは親戚だったりするが、そんな近い関係ではないな。何かあるのか?」
「いや。それよりも、そうか、ある程度の狭い世界だから皆が親戚か」
「お前達みたいに、人間と悪魔なんてそうそう付き合うことにならないのだから、魔族や魔人は新たに生まれないだろう?」
変に納得はしたが、疑問も出てくる。
「魔人と人間が子供を産んでも良いだろう?」
「悪魔というよりは、そんな事例もあるようだが、それでも、な」
そのような話を聞くと、魔人は前世での絶滅危惧種のような扱いになるのかもしれないと思ってしまう。
「で、なんでそんな遠巻きでこっちを見ているんだよ」
「気づいていたのですか」
「あぁ、途中からな」
姿を現したのは魔人アゼルフス。別の魔人へモスと共に、モージャンの近くでオークダンジョンを生み出して近隣の住民や冒険者などを苦しめた相手ではある。
うまくムスターデ帝国の支配から逃れてこの村にたどり着けたのであれば、今後は味方として戦力になることを期待する。
「もう過去の話は置いておいて、協力してくれるな。まずは前にも言ったが、オークダンジョンを、ここから少し南、テルシュタットの近くに作って欲しいんだ」




