モーネ懐妊
ルグミーヌ王国の王都アーレア、エルフ村やコンヴィル王国の王都ミューコンなど、結婚披露の新婚旅行も終えてテルヴァルデに戻ってきたジェロ達。
「ジェロ様達は一度戻られましたが、モーネ様やアルマティは本当に久しぶりですよね」
迎えてくれたイド達の言葉である。
「さぁ、コンスタン様、皆が待っておりますよ。一緒に励みましょうね」
ディートマルやグンドルフ達が、テルガニ侯爵家の将軍の帰還を待ちわびていたという言葉で笑っている。
「あ、いや。少しくらいの休憩を」
「何をおっしゃいます!さぁ、皆のところへ」
「まぁ、あれで上手くやっているのですから」
状況をよく知るイドやマドロールが言うのであれば、上官いじめでも無いのだろうと安心しておく。
「ジェロ様、私、少し早めに休ませていただきますね」
「そうだね、ドラゴンへの騎乗ばかりで疲れたよね。うん、ゆっくり休んでね」
モーネが帰り道の後半で少し体調が悪そうにしていたが、回復魔法やポーションの服用は拒否されて早めにテルヴァルデに戻ることを希望したので、そのようにしたのである。
「ジェロ様!」
「え、なんだよ」
イドが背中を叩きながら、どう受け取ったら良いのか分からない顔を見せてくる。
「やはりそういうことですか」
リスチーヌも納得ということを呟くし、ヴァルとアルマティも言葉にしないが納得したような顔をしている。
「ジェロマン様、モーネ様には優しくしないとダメですよ」
「いや、いつもしているだろう?」
マドロールにまでよく分からない発言をされて困惑するしかないジェロ。




