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24-7オブザデッド



 さて、あと8人だ。がんばっていこう!!



 ハリー・ポッター。一度紹介したので、武器とかは割愛して、ハリー・ポッターのエピローグか……。どうなったんだろうね、自分の世界に戻ったのかな……。エピローグを書くにあたって、元ネタがありすぎるキャラって扱いが難しいよね。だってハリー・ポッターはハリー・ポッターだし……。じゃあハリー・ポッターは体を鍛えてプロレスラーとなり、マスクドツーダⅦ世のマスクを迷いの森から取り返してきて、そのままマスクドツーダⅦ世の中身になりました。今は全国の少年少女に夢を与えるために毎日興行しています。



 白河黒船は釈然探偵だ。なんかすごい喋る口で戦うらしい。ペリー提督みたいな顔をしている。釈然探偵はなんだろう。なにをするんですかね。誰もが釈然とするのか、あるいは釈然としないのか。その推理は釈然としないまま進み、事件もなんとなく釈然としないまま終わって、釈然としないうちに犯人は逮捕され、この事件に関わったその全員が釈然とせず、なんとなく終わるのだろう。だが、待ってほしい。釈然探偵について考えた後のわたしたちの釈然としない気持ち。それこそがきっと──釈然探偵の正体なのだ。



 通りすがりの店員さんのねねこは、エプロン,ふてぶてしい耳としっぽをつけていて、いいちこ1パックを武器に戦いきった。本当は国を救う意図なんてなくて、ただその広場にいて巻き込まれて、言い出せないまま道中を一緒に行動してしまったのだろう。あの日あの時なぜ広場にいて、渡されるペンでそのまま名前を書いてしまったのか。死んだら死にきれなかったところだけど、よかったよかった。酒屋に戻ったねねこは長家大輔おさけだいすけの店でこれからも働いていく。なんか店がめっちゃデカくなっているし、給料もドーンと出るようになっている! やったー!



 魔法戦士(魔法使い寄りの器用貧乏)のサックは、温厚そうなモブ(ふとっちょ)だ。お前なんかが一人前になれるはずがないと言われ続け、ネクロマンサーが王国を襲ったときには震えて手も足も出なかった。そんな自分を変えたいと思って、殿下の隊に志願したのだ。困難はたくさんあった。けれど、回りの仲間たちはいつでも頼もしかった。24時間の旅はいつしか、彼を一人前の戦士に変えていた。なによりも大事なものは人を守りたいと願う心であったのだと、サックは知ったのだった。



 フルプレートは墓守だ。毎日毎日、王国で墓を守り続けてきた。フルプレートを気持ち悪いと言うものもいたけれど、でも彼は勤勉に働き続けた。墓には先人が眠る。先人のおかげで苦労することもあるけれど、自分たちは生きていける。フルプレートは感謝の念をいつでも抱いていた。その墓がネクロマンサーに暴かれた。フルプレートがネクロマンサーに戦いを挑むのに、それ以上の理由はいなかった。すべてが終わり、フルプレートは数倍にも増えた墓をこれからも守り続ける。悲劇と、そして悪を打ち倒した英雄譚を忘れぬよう。



 私が死ぬときは他人も道連れだは偶然にもネクロマンサーだった。ネクロマンサーがアンデッドを操って王国を攻め落としたと聞いて、私が死ぬときは他人も道連れだはやばいと思った。このままでは自分が犯人扱いされるのでは! 疑いを晴らすため王国軍に加わった。無尽蔵の魔力をもち、それはあの七王魔術師にも負けず劣らずの力だったのだが、決して本気を出すことはなかった。面倒事に巻き込まれるのはごめんだ。ネクロマンサーを倒したので、再び隠遁に戻ろう。人の世は面倒だ。



 碧ノ 水晶(あおの みき)は黒髪ショート 貧乳の暗殺者だ。暗殺者が王国の招集に応えてネクロマンサーを倒すための旅に出るというのは、まるでカラスが白鳥の群れに紛れるようなものだと思ったけれど、でも暗殺者にだって心がある。意地がある。蹂躙された王国を見たときの悲しみは筆舌に尽くしがたい。ああ、自分は故郷が好きだったんだな。そう理解した時にはもう自然と足は広場に向かっていた。人を救った彼女はこれからも人を殺す仕事を続けるけれど、それで気持ちがブレることはない。なぜなら、暗殺者とはそういうものだからだ。



 イサギは勇者だ。クラウソラスを武器にし、黒髪の青年、眼帯を付けている。彼は王国での戦いが終わった後、どこかへと消えていった。本当はなにか別の目的があり、それを成し遂げるために身を切られるような旅を続けていて、しかし困った人たちがいたので思わず手を差し伸べてしまったのかもしれない。とんだお人好しだ。一銭の得にもならないのに不器用な男だ。彼がいたことを覚えている人はなぜかひとりもいなくなり、石碑にすらその名は刻まれることはなかった。いつかどこか遠い地の果てで、彼の旅も終りを迎えるのだろう。そのときはどうか、未来をその手のひらの中に取り戻せますように。
















 参加者、323名。















 生存者67名。(+何名か)















 2017年、クリスマス企画


『王国オブザデッド』


~323人の仲間とともに~














(一日過ぎて)完結!


 おつかれさまでしたー!!!!!!!!



 


◆あとがき◆



 今年もなんとかやりきったわ……!


 生き残った人はすべての判定に成功した人なので、おめでとう! そして死んだ人はごめんね! 望まない死に様だったとしても、今年はひとりひとりすごく一生懸命に書いたから勘弁してほしい! みかみてれんです!


 いやホント、今年は25日が平日だったので誰が見てくれるんだ……って途方に暮れてましたが、それでもたくさんの人が応援してくださって、ありがとうございますありがとうございます。

 読者参加企画も二度目ということで、去年より筆が走った結果がまさかの七万字越えだよ……。来年とか文庫一冊分になるんじゃなかろうか……こわい。

 あとわたしの心の声がダダ漏れの部分がけっこうあって、なんかすみません。汚い言葉もたくさん使ってしまったけれど、でもそのすべてがわたしの偽りざる本心だから……。18時間更新した辺りでエクステのかみとか見てごらんよ。みんなわたしのきもちがわかってくれると思う。



 それでは謝辞を。

 今回、登場人物管理に協力していただいた友人の黒井へいほさん、誠にありがとうございます。あなたがいなければ、このペースで物語を書くことはできなかったでしょう。また、色々と企画の相談に乗っていただいた鰤/牙さんも、ありがとうございます。突発的に募集した四天王にリプを下さった七人にも、感謝感謝。

 ツイッターでご応募頂いた方、活動報告に書き込んでくださった方々も、本当にありがとうございます。登場人物がいなければ成り立たないこのお話なので、今回見て楽しかったーっていう方は、次回もぜひぜひ参加してください。え、人が増えたら大変だから遠慮する? 構うもんかよ! どっちみち大変なんだから!!!

 更新毎に感想をくれた人や、ツイッターで実況してくださった人には本当に助けられました。わたしが24回更新できたのも、その方々のおかげです。これはマジマジ。偽りざる本心です。

 それと忘れちゃいけない、鹿角フェフ先生。今年もこんな扱いですみません。来年もたぶんこういう扱いです。マイノグーラ面白いので更新がんばって! 毎秒更新して!



 ではでは、一日遅れてしまいましたが、今回もこの言葉で締めようと思います。



 皆さん──



 ──メリークリスマス!!!

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