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24-1オブザデッド

 エピローグは分割して、7話ぐらいかけて投稿します。

 50音順に並んでいるので、生存者の方は気長にお待ち下さい。


 でもその前に、いったんご飯食べてくるよ!!!

 お腹減ったから!!!


 こうして、王国は平和になった。


 殿下は毎日復興に力を入れて、王国がまた美しき国に戻るのも時間の問題だろう。


 実はあのネクロマンサーは魔力を強化するための魔法を使っていて、あと17秒遅れていたら発動し、あらゆる秘宝も効果がなくなってしまっていたらしい。


 17秒を大切にしてよかった。殿下はしみじみとそう思った。




 らっぴぃの彷徨える怪鳥は、ガルド・ミラを置いて、再びらっぴぃとしての仕事に戻ってゆく。らっぴぃとしての仕事……たぶん観光協会かなにかだろう。ゾンビをちぎっては投げ、ちぎっては投げたあの輝かしい思い出は今でも彷徨える怪鳥の宝物だ。



 ガーチャーの青天井廻あおてんじょうめぐるは、ずっとFXで有り金全部溶かす人の顔をしていたけれど、でも無事王国を救ったということで多額の報奨金を受け取った。それらをすべて虹色の星型八面体に変えて好きなだけ好きなガチャを回すことができたという。希望のサーヴァントもすべて宝具5だ。これが国を救うということなのだ。



 小田 孝宏は再び印刷会社勤務に戻った。王国復興のために印刷会社の存在は必須だ。むしろ一同と一緒になってゾンビをなぎ倒したことよりも、ずっと忙しい日々が帰ってくるだろう。名刺を武器にビジネスという戦場を駆け巡るのだ。「今年の夏は暑くなるな」 そう言って彼は空を見上げた。



 ゾンビペンギンは異世界転生者だ。愛と勇気のゾンビウィルスを武器に戦ってきたが、ネクロマンサーの死とともにその体を犯していたウィルスもなぜか消え去っていた。それはあるいは、フェフィーナの最後の忘れ形見だったのかもしれない──。その後、ゾンビペンギンは王国の建てた孤児院にマスコットキャラとして引き取られた。身寄りの失った子どもたちをその可愛らしさで癒やしているのだ。



 マリーちゃんは金髪碧眼幼女だ。どんなに素質があっても、幼女が戦わなければならない世界など、悲しすぎるだろう。若さを武器にスケルトンやゾンビを蹴散らしてきたマリーちゃんはその後、孤児院に引き取られた。いつか彼女も若さを武器にできなくなる日がやってくるのだろう。もしかしたら失礼な言葉かも知れないが──殿下はその日が来ることが、楽しみで仕方ないのだ。



 黒酢三太はサンタクロースである。子供たちのプレゼントを買うためにJPモルガン・チェース東京支店からガメてきた札束の詰まった頑丈なズダ袋を背負った彼は、しかし王国を救った旅のあと、どこかへと消え去った。あるいは違う世界の子どもたちにプレゼントを配りに行ったのかもしれない。それはきっと幸せなifだろう。



 札術師のオウルは戦争が終わってしまったことに、少し不満があるような顔をしていた。けれど、魔物の脅威はいくらでも残っている。これからは敵を殺すためではなく、誰かを守るために戦うのだ。今はまだ白髪(セミロング)青眼の少年の彼だけれど、いつしかそのことがわかる日がやってくるはずだ。



 ジンはシールダーだ。ミスチルの盾を構え、いつでもどこかで誰かを守っている。それはこれからもきっと変わらない日々だ。王国を救ったことだって、彼にとってはなにも変わりのない日常の一環だったのかもしれない。本日は行商人を守るため、旅に随行してゆく。国から国へ。彼はとどまらず、そして揺るぎない。



 トレインは……電車だ。電車……電車かぁ……。ふんどしxトーマスヘッドの電車らしい。じゃあずっと第一話からずーーっと足元鬼は線路が引かれていたんだろう……。創造神の世界にだって線路があって、王城にも玉座の間まで線路があったんだね。うんうん、それもアイカツだね。輸送業に尽くしてくれるといいと思います。



 ズガドーンは戦闘マシーンだ。自らの頭を武器に操るカラフルの首なし男だ。デュラハンと変わらないその姿は、ネクロマンサーの死後しばらく怖がられてしまっていたけれど、しかしいつでも誰かのために頭を振るうその姿は、誰かを勇気づけていた。徐々に受け入れられた彼は今や、傭兵ギルドになくてはならない存在感を放っている。困ったことがあればズガドーンを呼ぶのだ。



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