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一歩の重さ  作者: burazu
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道場での練習将棋

一輝と天馬が駅のホームで感想戦をしている状況にでくわした鎌田女流三冠と村田二段はとりあえず恐る恐るだが一輝達に声をかける。


「あのお、長谷先生、真壁先生」


 鎌田の声に一輝達は反応し、2人の存在に気付く。


「あ、鎌田さん、それに村田君も」

「もしかしてお2人共、私達が来るまでずっと感想戦をしていたんですか?」

『そうですけど』


 一輝と天馬は声をそろえて返答をする。将棋はライバルではあるが、やっぱり親友同士気が合うんじゃないかと鎌田は考えている。


 そんなやりとりを終えて数分後、佐藤神田道場に向かう為の電車が到着し、一輝達は乗り込む。


 座席に一同が座ると一輝は天馬に声をかける。


「さっきの続きだが」

「そうだな合駒には……」


 電車の中でも一輝と天馬の感想戦は続き、鎌田達は黙って聞く他なかった。


 そして電車が佐藤神田道場の最寄り駅に到着すると電車から降りて、佐藤神田道場まで歩いていく。


 しばらくするとそれらしき建物が見えてきて、近づき、とりあえず一輝が先頭で中に入っていく。


「お邪魔します」

「いら……。あ、長谷君こんにちわ。本当に来たんだ」


 道場内で盤を磨きながら声をかけたのはクラスメイトの佐藤梢子であった。一輝は梢子に対し返答をする。


「佐藤さん、とりあえず、指導対局の時間までは研究会をさせてもらうけど、お父さんは?」

「待ってて、今呼んでくるから」


 そう言って、梢子は父である春秋を呼びに行く。


 しばらくすると春秋、そして梢子の母である美晴も現れ、まず、春秋が一輝に声をかける。


「ようこそおいで下さいました、席主の佐藤です」

「将棋連盟の長谷です」


 一輝が自己紹介をすると続けて天馬達も自己紹介をする。


「将棋連盟の真壁です」

「私は奨励会員の鎌田です」

「同じく奨励会員の村田です」


 自己紹介を終えると春秋が盤の前に4人を案内する。


「じゃあ指導対局の時間までこちらで研究会でもなんでもどうぞ」


 春秋が案内したテーブルで一輝達は2組に分かれ、練習将棋を開始する。


 その練習将棋を春秋や梢子も見ており、特に梢子は自身では導き出せない手に驚愕し、プロ並びにその候補生のレベルの高さを実感する。

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