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一歩の重さ  作者: burazu
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意外なつながり

 ウイナビ女子オープンは順調に対局を消化し、昼食の休憩時間を迎えていた。


 一輝達解説陣も昼食を食べながら次の対局開始時刻を待っていた。そんな時に一輝が他のメンバーに声をかける。


「すいません、ちょっと飲み物を買ってくるので、皆さんは何かいりますか?」


 一輝の問いに鎌田女帝、そして竹田九段が返答をする。


「あ、私は大丈夫です」

「僕も遠慮しとくよ。天才棋士をパシらせたなんてことが知れ渡ったらSNSが炎上しかねませんからね」


 2人の返答を受け、一輝も言葉を返す。


「あ、はい。それじゃあ行ってきます」


 一輝は控室を出て廊下にある自動販売機を目指して歩いて行った。


 控室からはかなり離れているため、しばらく歩くとようやく自動販売機にたどり着く。


 自販機で目当ての飲み物を購入すると後方より何者かに話しかけられる。


「あれ、もしかして長谷君?」


 次の瞬間、一輝は声のする方を振り向くとそこにいたのはウイナビ女子に出場している佐藤梢子アマであった。


 そして一輝はその姿を見てある事実を思い出す。


「同じクラスの佐藤さん⁉ウイナビに出ていたんだ?」

「そうよ、っていうか長谷君がどうしてここにいるの?」


 なんと佐藤梢子は一輝の高校のクラスメイトであり、このウイナビ女子オープンに出場していたのだ。


 驚きながらも一輝は梢子の質問に答える。


「ああ、今日は解説でこっちに来ていたんだ」

「そうなの、長谷君がプロ棋士になったのは学校でも話題になっていたけど。まさか解説に来ていたなんて」

「俺は佐藤さんが将棋を指していたのに驚いたよ。学校では将棋部にも入ってないし、そんな話もしていないし」

「そもそも、私達が学校でもあまり話さないじゃない。まあ学校の友達と将棋の話をする機会もないけどね」


 今度は一輝が梢子に対し質問をしてみる。


「そういえば、佐藤さんはアマチュアの大会も含めてこの大会が初出場だけど、そう思えないくらい強かったよ。誰か強い人に将棋を教わっているのかな?」

「将棋はお父さんに教えてもらっている。後は土日に近くの道場に通っているの。土日だけだけどお父さんもそこで将棋の指導をしているの」

「なんて道場?」

「佐藤神田道場っていって、あ、神田はお母さんの旧姓で囲碁を教えているの」


 説明を終えると梢子はその場を去る旨を一輝に告げる。


「あ、じゃあ私行くね。長谷君も解説頑張ってね。私は聞けないけど」


 謎のアマチュアの正体は一輝のクラスメイトであったが、梢子の強さの秘密とは?

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