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一歩の重さ  作者: burazu
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昇級と挑戦決定

 3月某日、一輝は順位戦の最終日を迎えていて、対局も佳境を迎えていた。ここまで9戦全勝で来ていた一輝であったが、1敗すると他の棋士の結果次第では昇級を逃すかもしれないのだ。


 今年度C級2組の順位戦に初参加の一輝は順位が低く、順位戦とはその名の通り順位も昇級に左右されるのだ。


 現在順位戦でC級2組からC級1組ま昇級できる枠は3枠あるが、全勝を除いた場合で勝敗が並んだ場合は順位の高い者が優先されて昇級する。俗に言う頭ハネだ。


 そんな中、最終戦を迎えた一輝であったが、いよいよ勝敗が決する局面に来ていた。


「負けました」


 この声は対局相手の棋士だ。これにより一輝は順位戦C級2組からC級1組への昇級ならびに四段から五段への昇段も決定したのだ。


 昇級と昇段のインタビューを受けて、一輝は将棋会館から宿泊しているホテルへと戻っていった。この日は大阪の関西将棋会館での対局であった為、大阪に宿泊していたのだ。


 ホテルの一室に戻ると関係者というより自分と少なからず交流のある人間からお祝いメッセージが届いていた。


「あ、鎌田さんや村田君から来ているな。ん?天馬の奴自分が早々にB2に上がったからって、また調子に乗って。佐藤さんもくれたのか」


 しかし、一輝の目には幼馴染である小夜からのメッセージがなく、少し不思議そうに感じていた。いちいち勝った負けたのたびにメッセージは送らないとは以前言っていたものの、節目にはメッセージを送る話はしていたので。一輝も忘れていたのかと考えていたが、ふと思い出したかのように一輝は中継アプリを見てみた。


「そうだ、やっぱりだ自分の遠征で忙しかったからチェックしてなかったけど、今日は小夜ちゃんも女流皇位リーグの挑戦者決定戦だったんだ!」


 一輝がアプリで対局結果を見るとなんと小夜が勝利しており、女流皇位への挑戦を決めていたのだ。小夜が目標とする女流タイトルが近づいてきた瞬間であったのだ。

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