表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Dead Planet  作者: 尸音
21/48

第3章 迷索 ~Quest~

準備ができた4人は建物の中へ入った。


自動ドアはさすがに動かなかったが、千切れた誰かの腕がひっかかって隙間があったので力ずくで抉じ開けた。



中に入ると受付のような空間だった。


正面が受付になっていて、両方の壁にはどこかへと通じる扉がある。


それまで冷たい雰囲気を少しでも温かくしていたと思われるささやかな植木は、人間の血で染まって無残に倒れていた。



珪都と優香は油断無く銃を未開の扉の方へと向けている。


「…早速分かれ道か。二手に分かれよう。」


リディが言った。


「そうだな。組み合わせはどうする?」


「私とユカ、エラミルとケイトでいいだろう。」


「……なるほど。了解。」


2人の間では、銃の腕前がリディ>エラミル、珪都>優香という不等式が成り立っており、リディが優香に、エラミルが珪都につくことで戦力を平等にするという暗黙の意図があった。


だが、珪都と優香には単に性別で分けたようにしか思えず、また、それについて突っ込んで聞くつもりも無かったので、ペアはすぐに決まった。



「俺とケイトは左側へ行ってくる。」


「じゃあ私らはこっちだ。」


「通信機が無いからな…。何かあったらここで落ち合おう。何か見つけても最初は手をつけずにここに来て相手を待つ。良いな?」


「ああ。」


珪都と優香が見ている前で話がトントン拍子で進んでいく。



珪都はエラミルに、優香はリディに、先導されるままそれぞれの死地へと赴いた。




――――――




「ケイト、さっきまでとは違って、ここでは確実に頭を撃ってしとめろ。距離は近いし、相手は向かってくるんだ。落ち着いて狙えば難しい事じゃない。」


「はい。」


エラミルがアドバイスした。



2人は扉の前に来ると、エラミルがノブに手をかけて珪都を見た。


珪都もエラミルに視線を送る。



エラミルは体で呼吸をしてカウントを始めた。







―――――3










―――――2















―――――1



















扉が勢いよく開け放たれ、エラミルと珪都は任務を開始した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ