表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/28

#27 戦闘が始まるその前に――

 紫苑は放送室に到着し、マイクや機材の設定を行い、校内放送の定番のメロディーが鳴り響いた。


「授業中に失礼します。たった今、校内に怪盗ベルモンドが出没しました! 生徒、職員のみなさまは大至急、体育館に避難してください。もう一度、繰り返しお知らせします――」


 彼女が二回ほどアナウンスをしていると職員室にいた教師達が慌ただしく放送室の前を通過していく。

 アナウンスを終え、再度、校内放送の定番のメロディーが響き渡った。


 放送室前や職員室を見て、誰もいないことを確認する紫苑。

 彼女は使用した機材の電源を切り、一呼吸して「……さて……」と呟く。


「そろそろ変身するかー」


 紫苑にしては珍しく緊張感のない声で言い、持ち込んでいたバトンを手に取り、回し始めた。


「All my friend forever!」


 バトン(それ)はまっすぐ宙を回り、身体もくるくると回っている。


「変身完了! ボクはニャンニャン刑事(でか)!」


 狭苦しい放送室に一人の銀髪の少年のような人物が佇んでいた。

 ニャンニャン刑事は深呼吸をし、放送室と職員室から出て、今日の現場へ向かった。



 *



「さて、そろそろ変身しようかなー」


 紫苑が教室から放送室に行ったあと、春原は呑気にこう呟いた。


 彼女は周囲を確認してみると、秋山の姿がどこにも見当たらないことに気がついた。

 おそらく彼はどこか安全なところに避難したのだろうと思い、安心して変身することができる。


 時が止まった教室内には洗脳された生徒二人がベルモンドの指示で動いているだけ――

 彼女は教室から廊下に出て、生徒や職員がいないことを確認してから変身するポーズを作った。


「Please give your dream!」


 春原は右手で指をパチンと鳴らし、いろいろと変身していく――


「変身終了! 私は謎の白衣の美女パースエイダープレイヤー・ミサ!」


 今の姿は春原によく似ているが、春原ではない。

 彼女の名は謎の白衣の美女パースエイダープレイヤー・ミサである。

 ミサは白いロングワンピースと無駄に長い白衣を着用しており、両手には何も入っていない試験管を一本ずつ持ち、ポーズを取っていた。


「今回は変態仮面はどうでもいいけど、ニャンニャン刑事さんに会えるかな?」


 彼女は試験管を白衣にしまいながら、少しワクワクした表情を浮かべながらニャンニャン刑事が現れるまで待っていた。

2026/02/07 本投稿

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう 勝手にランキング

その他の作品はこちらから(シリーズ一覧に飛びます。)

cont_access.php?citi_cont_id=14134306&size=200
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ