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#24 生戦闘を終えたあとの静けさは――

 ベルモンドとの生戦闘を行いつつ、3年5組の生徒達と楽しく卒業アルバムの撮影をしてきたミサ達。

 しかし、彼女らは様々な面で周囲に気を遣い過ぎてしまったせいか精神的な疲れが見え隠れしていた。


「結局、今回は決着つかずね……」

「いろんなところに気を遣いまくったから、オレは凄く疲れているぞ……」

「ボクも同じく……」

「今回は仕方がないので、また次回に持ち越しましょう。次回こそは決着を確実につけましょう!」


 ようやく姿を消したベルモンド。

 今回の戦闘時間及び滞在時間は約二時間だった。


「さて、キザ怪盗もいなくなったことだし、私達も戻りましょう」

「そうだな。ボクは次の任務もあるし」

「え、謎の白衣の美女パースエイダープレイヤー・ミサさん達は帰っちゃうの?」

「もっと話がしたいな……」

「またどこかで会える?」


 ミサとニャンニャン刑事(でか)が踵を返そうとした時、生徒達が名残惜しそうに話しかけてくる。

 二人は彼女らはニャンニャン仮面(かめん)のことを忘れられていることに気がついた。


「またオレのことを忘れられているし……」

「そ、そんなことはないよ」

「ニャンニャン仮面さんの存在を忘れてないから」

「本当か!? 次回の戦いではテンションを上げて戦っちゃうぞ♪」

「頑張れ!」

「ああ!」

「本当に単純よね。変態仮面は」

「そうだな。単純にも程がある」


 再び落ち込むニャンニャン仮面に生徒は気を遣って声をかける。

 その光景をミサとニャンニャン刑事はあまりにも単純な彼を呆れ顔を浮かべつつ見ていた。


「みんな、またどこかできっと会えるわよ」

「まあ、ベルモンドが出現する限りはボク達はみんなのことを守るから」

「というわけで、オレ達はまたみんなに会えることを楽しみにしているよ! それじゃあ、またね!!」

「さようなら!」

「じゃあね!」

「元気でね!」


 彼女らは生徒達に見送られながら別々な場所に向かい、それぞれ変身を解いた。



 *



「みんな、お待たせ!」

「なんだあれ?」

「なんか鉄の塊らしきものがいっぱい落ちてますけど……」


 教室や生物準備室などに行ったっきりでなかなか戻ってこなかった春原、秋山、紫苑がようやく戻ってきた。

 残っていた生徒達は「遅いよー」「さっきまで何してたの?」と問いかける。

 三人はつい先ほどまでベルモンドと戦っていたことについては話さないでおこうと胸の中に(とど)めておくことにした。

 ちなみに、生徒達はもちろん、彼女らは互いの正体については一切知らない。


「ようやく戻られましたか! 落ち着きましたら、一人ずつ個人写真の撮影を行いますから」

「すみません」

「ご迷惑をおかけしました」

「本当に申し訳ありません」


 カメラマンがようやく三人のことに気づき、撮影済みのフイルムと予備のフイルムを早急に交換する。

 彼女らは声を揃えて「お願いします!」とはっきり答え、個人写真の撮影に入った。


「はーい! 終わりでーす! みなさん、お疲れ様でした!」

「「ありがとうございました!」」

「さて、改めまして。今日はありがとうございました。3年5組は他のクラスより多くの写真を撮ってしまいました。ここだけの話になってしまいますが、このクラスだけ数ページくらいクラスページを増やそうかと思ってしまうくらいです。このクラスには個性的な正義の味方が三人もいることと、男の子の人数が少ないことにも驚きましたしね。後日、授業風景や部活動などの写真を撮りに(うかが)いますので、よろしくお願いします!」

「今日はお忙しい中、私達の写真を撮っていただきありがとうございました!」

「「ありがとうございました!」」


 そして、約二十分後には三人の写真を取り、ひとまず3年5組の写真撮影は終了。

 彼女らは他のクラスが授業中であるため、小声でしゃべりながら教室に戻った。


 一時的に学校の敷地内はたくさんの空薬莢(からやっきょう)が落ちていたりしていたが、危険物を取り扱っている業者が来校し、片付けを行っている。

 幸いなことに、今回は他学年の生徒達や学校関係者、建造物などに被害が及ばなかったことが救いとなっていた。

 さて、今回撮影し例の卒業アルバムの仕上がりはどうなったのかは実際に本人達の手に渡るまでは誰も知る由がない――。

2020/12/31 本投稿

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