#12 ニャンニャン刑事VSベルモンド
「ニャンニャン刑事さんはどこに身を潜めているのでしょう?」
最後の対戦相手であるニャンニャン刑事を探しつつ、校内には何があるのかを引き続き見回しているベルモンド。
ちなみに、先ほどまで戦いに使われた職員室は一階に、物理室は二階にあり、それらは管理棟と呼ばれる建物に位置する。
「一応、教室も見ておくとしましょうか」
彼は管理棟二階の渡り廊下を通り、生徒達が日々過ごしている教室棟へ足を運んだ。
ベルモンドは階段を下りて一階に向かう。
その階は三年生の教室が五クラス分並んでいた。
「ここは三年生の教室なのですね」
彼から見て手前の教室には「3年5組」と、一番奥は「3年1組」と表札がつけられていた。
「一応、他の階も見ておけばよかったですね……いや、今はニャンニャン刑事さんを探さなければ……」
ベルモンドは三年生の教室を一つずつ見ていく。
そして、彼が3年2組の教室に入った時、ニャンニャン刑事は教卓の上に腰かけ、手榴弾の準備をして待っていた。
「やっと、ボクの出番か……」
「最後は手榴弾の使い手ですね……結構手強そうだ……」
その教室にはノートや教科書、筆箱が出しっぱなしになっており、すでに食べ終わったであろう弁当箱も置いてあるため、この教室はおそらく男子生徒が多いクラスだと推測することができる。
「ボクは先攻でも後攻でも構わない」
「私が先に攻撃を仕かけてもいいということですね?」
「ああ、その通りだ。では、始めよう!」
「はい」
ニャンニャン刑事は手榴弾を、ベルモンドは拳銃を片手に投げたり撃ったりしている。
しばらくの間、彼らは音だけの戦いとなっていた。
机の上に置いてある物が大きな穴が空いたり、弁当箱がボコボコになったりと元々はあまりきれいではない教室がさらにきれいではなくなってきている。
「怪盗ベルモンド! ボクに逮捕されたいのか!?」
「ニャンニャン刑事さん、あなたはこの私をどのようにして逮捕するのですか?」
ニャンニャン刑事は物が置かれていない机に乗り、ベルモンドを挑発した。
しかし、彼から真顔でしれっと言い返されるはめに――。
「なんか……苛ついた」
「……えっ……!?」
ニャンニャン刑事はベルモンドの言葉に苛立ちを覚え、手榴弾を五、六個くらい投げつける。
彼は煙が晴れるまで、廊下に出て待っていた。
「もうそろそろ煙が晴れるかな?」
煙が晴れた頃を見計らってから、ニャンニャン刑事は教室を覗く。
「これでボクが一本取ったようだからよしとしよう! じゃあな、怪盗ベルモンド」
ベルモンドは床にうつ伏せで横たわっていた。
ニャンニャン刑事は勝ち誇ったかのようにニヤリと笑い、3年2組の教室をあとにする。
一方、横たわっている彼は手榴弾の威力を感じたのか、しばらくの間、気絶しているようだった。
2018/12/11 本投稿




