#9 ベルモンドと対面
その頃、ニャンニャン仮面を置いてけぼりにした張本人であるミサとニャンニャン刑事は校舎の一階の廊下を歩いていた。
「ねぇ、ニャンニャン刑事さん! あなたの趣味は何かあるの?」
「ボクは映画鑑賞や読書かな。あとはラジオを聞くことも好きだ。最近では『小説家になろう』という小説投稿サイトで投稿されたものを読むことにハマっている。ミサさんは?」
「私はあまりラジオは聞かないけど、Web小説を読むことが好きなの。『小説家になろう』はもちろん、他の投稿サイトの作品も読んだりしているの。なんか私達って気が合うよね?」
「そうだな。ところで、ミサさんはどのジャンルの小説が好き?」
「私はコメディが好き! あとは学園ものも好きね!」
「ボクも学園ものは好きだな。ファンタジーとかたくさんのジャンルと作品があって楽しいよね」
「ええ。たくさんの作品があるから、どの作品を読もうか迷うよね?」
「確かにそれは言えている!」
「二人で話している方が楽しいような気がするね」
「ああ」
彼女らは楽しそうに会話をしている。
その一方で、ニャンニャン仮面は先ほどまでの落ち込んでいた表情からいつもの表情に無理やり戻し、ベルモンドに警戒しながら二人を探していた。
「ようやく見つけたぞ! 謎の中略ミサとキザ刑事よ! オレを放置したままどこかに行くなよ!」
「あっ、ごめんなさい。置いてけぼりにしちゃって」
「すまないな、変態仮面」
彼はいつもの調子でミサ達に声をかけたが、二人は台詞の棒読みするような口調と声色で答える。
それを聞いたニャンニャン仮面は「君達は全然反省してなさそうだな……」と言い返した。
「ところで、変態仮面は怪盗ベルモンドを見つけたの?」
「いや。オレはここに着くまでの間は見かけていないぞ」
「変態仮面のくせに慎重なんだな」
「オ、オレだって警戒することがあるんだからな!」
「まあ、そのことについては分かったよ」
彼女らが歩いていると、その足音に気がついたらしく、「おやおや」と見慣れない人物が立っている。
その人物は白い服に身を纏っている三人とは異なり、黒ずくめで首から懐中時計をぶら下げ、両手に拳銃を持った男性がいた。
「ついに三人の勇者達に見つかってしまいましたね……これからが本当の愉しいお遊びの始まりですよ?」
「キザ怪盗ベルモンドはあなたね!?」
ミサがベルモンドに確認するような口調で問いかける。
彼は「え、ええ……」と答え、こう続けた。
「あなたが言ったそのキザは少し余計だと思いますが……さて、早速ではありますが、本題に入らさせていただきましょう」
「本題ってなんだ?」
「馬鹿ね。これだから変態仮面は……」
「おそらく今回の戦闘ルールだろう」
「その通りです。謎の白衣の美女パースエイダープレイヤー・ミサさん、ニャンニャン刑事さんにニャンニャン仮面さん。今回は一対一の個人戦でやり合いましょう。三人中二人が勝ちましたら勝ちとしましょう」
「分かったわ」
「分かった」
「分かったぞ!」
こうして、ミサとニャンニャン刑事、そして、ニャンニャン仮面はベルモンドとの個人戦による戦いの火蓋が切って落とされることとなった。
2018/12/08 本投稿
2025/12/22 誤字修正




