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腐らない男、アバロン

 最後のSSはなんとアバロンです! 書いてみると意外や意外、五話になってしまった(笑) 


 これはSSといっていいのか……? とにかく楽しんで貰えればと思います!


※冒頭にやや刺激が強い場面があるのでエロめの話が苦手な方はブラウザバックを推奨します

「アバロンさん、ここ。まだ汚れてますよ」


「くそっ……今やるよ」


「今なんて言いました?」


「……何でもありません」


 くそっ、ジーナめ。なまじ美人なだけに腹が立つぜ! だが、クククッ! 俺が成り上がったら見てろよ……この屈辱は何倍にもして返してやるからな!


“ほらっ、ここ出来てないぞ!”

 

“ああっ! すみません、アバロン様!”


“本当にお前は駄目な奴だな……仕方がない。お仕置きだ!”


 今日のお仕置きはさて、どうするか……


(これかな……)


 俺の目の前には杭のように先が細くなった水鉄砲が。


(今回はついてたな、ジーナ。今回のお仕置きは楽なやつだぜ) 


 こういうのには緩急がいる。前回はハード過ぎたし、今回はじっくりじわじわ味わえるものに……


“後ろを向いて壁に手ををつけ”

“ッ!”


 ジーナは何か言いたげな顔をするが、結局黙って俺に従う。ククク、賢い女だ。


(まあ、直ぐにその仮面を引っ剥がしてやるけどな)


 俺は水鉄砲をジーナのスカートに差し入れ、尻の間に銃口を這わせた。


“ッッッ!”


 ジーナの体が小刻みに震える。ククク、いいざまだ。


(だが、まだ終わりじゃないぞ)


 俺は銃口を敏感な部分にぴったりと押し当てた。


“ァ!”


 ジーナが我慢しきれないといった感じで悲鳴を漏らす。おいおい、ここからなんだぜ。もう我慢の限界か?


“ア、アバロンさん。あの……”


 クククッ、ジーナ。お前、馬鹿か! 許しを請えば俺がどうするか分かっていたから今まで黙って耐えていたんじゃないのか、オイッ!


(ジーナ、今日も楽しませて貰うぜ)


 俺は水鉄砲を持つ手にほんの少しだけ力を込め──


「アバロンさん、仕事はまだまだあるんですよ!」


 クッ! だが、今は妄想している場合じゃない。仕事だ、仕事……





【リーマス冒険者ギルド 訓練場】


「〔ブルアクセル〕!」


 スキル名を口にするが、いつものような力は感じない。ふぅ……やっぱりか


(ステータスを見た時にまさかとは思ったが、やはりスキルがなくなってるな)


 豹炎悪魔(フラウロス)戦後、意識を取り戻してからステータスを確認した際には冒険者プレートの故障かと思ったが、そうではないようだな。   


(確かあの時に見たのはこんな感じだったな……)



◆◆◆



◆◆◆



 まあ、冒険者プレートは剥奪されたから今は見られないけどな。


(理由はまあ……豹炎悪魔(フラウロス)に取り憑かれたせいだよな)


 あの時、俺は全てを白紙にされ、新たに生まれ変わったような感覚があった。恐らくだが、あの時点で俺のクラスとスキルはなくなったのだろう。


(あとはこれか……)


 俺が念じると、赤黒い拳が現れる。そう、豹炎悪魔(フラウロス)に憑依されていた時に使っていた力だ。


(まあ、質・量共にあの時とは比べものにならないけどな……)


 憑依されていた時は物凄い硬さとパワーに加え、全身を覆ってもまだあまりある量を生み出せたが、今は違う。


(今は攻撃を遮ることは出来ないような陽炎もどき……出来たとしても精々玉子を割るくらいだ)


 そして出せるのも拳一つ分が限界。持続時間もかなり短い。


(フンッ、だから何だって言うんだよ)


 俺は訓練用の剣を取り、目の前のカカシに向き合った。


「おい、みろ! あれ、アバロンだぜ」


「冒険者でもないくせに訓練か? あいつまだ諦めてないのか」


 雑音がピーチクパーチク……小物ほどよく吠えるってか。


(スキルがなかろうが、クラスがなかろうが関係ないっ!)


 俺は後ろに引いた左足を踏み出した!


(スキルを使っていれば、ここからは自動的なんだが……)


 しかし、自動でできなけりゃ自分が動けばいい。何百何千と使ったスキルだ。どう動くかは熟知してる!


(だが、動きは遅いし弱い……そりゃそうか!)


 スキル発動中はパラメーター以上の動きが出来る。今の俺にスキルはないからどうしても記憶の中の動きとはずれる。


(ここも……あそこも……)


 スキル発動時との違いに苛立ちながらもフィニッシュに入る。が、終わりに近づけば近づくほど、イライラは高まる一方だ。


(くそっ! せめて最後の振りにもう少し力が入ればっ!)


 ズンッ!


 突然望んでいた場所に力が加わる。よしっ、これなら……


 ズバンッ!


 カカシは気持ちよく真っ二つ。よしよし、これぞ〔ブルアクセル〕だ。


(でも、一体何で……)


 自分の腕に目をやると……んんん? これは豹炎悪魔(フラウロス)のオーラか。  


(無意識のうちに力を使っていたのか……)


 ん? てことは意識的に使えば、さっきみたいに〔ブルアクセル〕を放てるってことか?


(ふん、悪くないな)


 正確にはさっきの一撃は〔ブルアクセル〕には及ばない。だが、もしもっと豹炎悪魔(フラウロス)のオーラを上手く使いこなせたら……


(……まあまだまだだかな)  


 豹炎悪魔(フラウロス)のオーラで出来ることやその操作に習熟しないと行けないな。


「おっ、おい。今見たか!? あいつスキルを使ったぞ!」


「馬鹿な……だが、訓練用の剣であのカカシを壊すにはスキルを使わないと……」


 やはり小物はピーチクパーチクうるさいな。筋トレも終わったし、後は部屋で試すか。

 アバロンに清いイメージを持って居られる方に釈明したいのですが……彼はピュアですよ! 状況を考えれば、これくらいは当然かと!


 次話は明日の朝7時に投稿します! 次話もややエロ度が高めなので閲覧注意でお願いします!

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