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階段
えっちら、おっちら。
階段を昇るのも一苦労。
どっこいしょ。
ふぅ、ようやく登り切った。
さてと。
「OKグーグル。」
「私は、何をしに、二階に上がったんだっけ?」
−第七十六話−
ドラゴン。
その息吹は、生きとし生けるものを滅ぼすという。
赤い竜は火を。
青い竜は雷を。
黒い竜は強酸を。
そして、緑の竜は・・・
「右手が、し、鎮まれ、ダメだ、やめろ、くっ、抑えきれない、こ、このままでは、君の背中を・・・」
「ちょっ、階段を降りているときに、何、背後で不穏な事を言ってるの!」
「いやー、冗談を言う時には、本当の事を混ぜろって言うじゃない」
「えっ、それって、嘘、だよね?」
息をするように毒を吐く。
連載中の『月の音色』と『ほんのり、ほのぼのしてくれたら嬉しいです』も、良かったら、覗いていただけたら嬉しいです。




