トーフステーキ
お久しぶりです。たま~にの更新なのに、読んでいただき、ブックマーク、感想、評価誤字脱字報告ありがとうございます。緊急事態宣言中の暇つぶしになれば幸いです。
最近我が家では、手数の多いピアノ音楽がエンドレスで流れている。
鬼を滅する隊のアニメ主題歌をピアノで弾いてるのを聞いてからめちゃくちゃわらしさまが嵌っているのだ。
そこからストリートピアニストの青年をストーカーのごとくTwitterやインスタグラムまでアーカイブを漁っているのだが、わらしさまの探求心は収まらず、到頭リモートコンサートのチケットまで購入してしまった。
「大介、リアルタイムでコンサート参戦したいからサーバーからはじかれない様にきちんと補強しておけよ。」
相変わらず大介君使いが荒いわらしさま。
大介君は反抗することともなく粛々とルーターの点検をしている。もうあきらめの境地なのかしらん?
それから来る日も来る日も我が家に響き渡るピアノの音。まぁデスメタルとか聞かされるよりはピアノの音の方が胎教には良いからいっかwww
最近は眠いし、だるいし、ご飯作るのも億劫。あーとろろご飯が食べたい。無性に食べたい。卵と出汁と麺つゆをふわっふわのトロトロになった山芋のとろろを温かいご飯に惜しげもなくかけてズルズルと食べたい。悲しいかな今は生物がNGだからその願いは脳内でエアとろろご飯を掻き込むしかできない。
そしてやってきたリモートコンサート当日私は閃いた!「パンが無ければケーキを食べればいいじゃない。」
早速大介君に長芋と木綿豆腐を買って来てくれる様に頼んだ。わらしさまも大概過保護だけど、大介君も最近私が外に出かけるのを嫌うから、運動不足解消に広くなったイングリッシュガーデンを日傘をさして散歩している。そして何があるかわからないからと必ず誰かが付きそう。一人になる時間ってなんだったっけね?
大介君が買って来てくれた木綿豆腐をキッチンペーパーでくるんでお皿に乗せてラップをかけ、電子レンジでチンをして水切りをしている間に私は、ピーラーで長芋の皮を剥き適当な大きさに切ってフードプロセッサーに投入。卵、麺つゆも入れてスイッチオン、うむ。フードプロセッサー素敵です。水切りした豆腐を適当な大きさに切り、油を引いたフライパンで裏表がきつね色になった所でフードプロセッサーの中身を全部流し入れて火が通るまで蓋をして焼く。
「のりちゃん、今日はお手伝いなにがある?」
「電子レンジで使う蒸し器にもやし、豚しゃぶ肉を交互に乗せて蓋してチンしてね。」
「アイアイサー。」
最近、においに敏感で作れない肉料理。かといってヤロー二人の体は肉を求めているので、お肉料理はわらしさまに担当して貰ってる。
「のりちゃん、そっちのフライパンも火が通るの見てるから横になっておいでよ。」
くぅええ子や。
「わらしさまありがとうね。お言葉に甘えて横になって来るね。」
「焼き係の巨匠と謳われたボクに任せて!」
「マエストロにお任せするね。」
えっへんと胸を張ったわらしさまが微笑ましい。
しばらく横になっていると、わらしさまが大介君に食器をダイニングテーブルではなくてリビングのローテーブルに運ぶよう指示を出していた。
そんなに画面かぶりつきで見たいのね。ストリートピアニスト4人がコラボしたリモ-トコンサートは、後で何回もアーカイブ再生するんだろうなぁと言うパフォーマンスだった。
そしてわらしさまが推すピアニストの青年のサービス精神とピアノの腕はピアノを弾かない私でも凄いわと感動するものだった。
目をキラキラさせたわらしさまが(うっ嫌な予感)
「のりちゃん、ボクもアクロバティックピアノで推しと連弾したい!」
「わらしさま、よ~く考えて子供サイズのわらしさまがアクロバティックピアノやっても手しか映らないよ。ましてや、大人サイズのわらしさまだと、コイツ顔が良いだけでピアノめちゃへたくそってディスられるだけだよ。せめてソプラノリコーダーにしておきなよ。」
「ソプラノリコーダーなんてダサいじゃん。」
「なんで?小学生が帰り道に3人くらいで身体は子供頭脳は大人の少年探偵の主題歌吹いてるのカッコイイて言ってたじゃん。あれだったらピアノの鍵盤ほど音階が多くないからいけるんじゃない?」
「そうかなぁ?『チームわらし』で練習したらコラボしてくれるかなぁ?」
「違う畑同士のユーチューバーだけど、子供には優しそうだったからこちらから関東に遠征したらやってくれるんじゃない?」
「わかった。早速みんなを呼んで練習するっっ。」
どうかコラボして貰えますように。これ以上わらしさまが暴走しません様に。そう願いながらお皿洗いをお願いして早々に寝室へ引っ込んだ。




