ふろふき大根
拙作をお読み頂き、ブックマーク、評価ありがとうございます。
無事「白銀の墟 玄の月」ゲット出来て読了後。11/9の3〜4巻手に入れてから一気読みすれば良かったと思うくらい、正座待機させられております。あっ、もちろん本好きの下剋上の短編集も読了です。フィーリーネを助けるダームウェルもすごくよかったけど、ローデリヒの心の葛藤が萌えでした。
「みゃぁみゃぁ県にIKEAが出店した頃は長蛇の列だったのに結構空いてたよ~。」
「へぇ~。そうなんだぁ。」
新居の家具を物色にIKEAへ行ったらしい悠ちゃんからの電話をスピーカーにして私はせっせと大根を面取りして上下に十字の切り込みを入れている。
「ショールーム見てたら目移りしちゃって何も決められずに帰ってきちゃったよ。」
「もう新居の鍵は貰ったの?」
「まだだよ~。結婚式が終わるまではバタバタするから、新婚旅行から帰ってきてからボチボチ荷物を運ぼうと思ってるんだぁ。」
「それなら鍵貰うまではオンラインのカタログでチェックするだけにして、メジャーで測って圧迫感無いかシミュレーションしておいたら?」
「そうだね。なんか浮き足立っちゃって行動が追いついてない感じ。たけちゃんにも家具を決めるには早すぎるんじゃない?ってあきれられてたんだよね。」
「ウケるんですけど。まずは結婚式に集中してね。」
チラリと時計を見ると18時を回っている。悠ちゃんはきっと夕飯はお惣菜か外食で済ますつもりだな。などと思いながら返事をした。
「そうするね。」
「残業しすぎて寝不足になるのもダメだからね。」
「了解。のり子も、IKEAに行く事があったらソフトクリームだけは食べておいでね。」
そんなに美味しいんだろうか?
「わかった。じゃ、またね。」
「また連絡するね。」
悠ちゃんからの通話が切れた。
「のりちゃん。ボクIKEAでソフトクリーム食べたいっっ。」
私の隣で分厚く剥いた大根の皮を千切りにしていたわらしさまがワクワクした顔でおねだりをしてきた。
悠ちゃんはソフトクリームの味の感想は何も言ってなかったんだけどなぁ。
「夕飯の時に大介君が予定空いてる日を聞こうね。」
「大介は、ボクを最優先だよっっ。」
たしかに大介君の本業は自宅警備員兼、わらしさまの遊び相手要員で副業が小説家なんだった。
「ああそうだったね。わらしさま大根の皮が終わったら人参も千切りにしておいてね。」
「イエッサー。」
大根が浸かるくらいのひたひたにお水を入れた鍋にだしパックと大根を入れて火にかける。煮えあがるまでは放置プレイなので、肉味噌そぼろを作る。底が深めのフライパンに油をしいてひき肉を炒める。火が通ったら味噌、砂糖、酒、チューブの生姜を入れて汁気を飛ばせば完成。こんなに簡単なのにご飯にかけてよし、ふろふき大根にかけてよしの万能選手だ。肉食わらしさまの為に1キロ作ってやったぜ。明日右腕筋肉痛になってなければいいけど。
「のりちゃん、全部切れたよ。ボク焼き係していい?」
「モチロン。きんぴらにするから、ごま油にしてね。」
「イエッサー。」
わらしさまのレパートリーもずいぶん増えて調味料を言わなくてもささっと出して完成させれるようになった。砂糖、醤油、みりん、輪切り唐辛子を加え煮汁を飛ばすと、ぱらぱら~っと白ごまを振りかけた。
「のりちゃんできたよ~。」
「わらしさまありがと。お皿によそってダイニングテーブルに運んでね。お昼に作ったお味噌汁温めなおしとくからね。」
「は~い。」
元気に返事をしてさっさかとお皿によそってダイニングへ運んでいる。
茎が付いた大根の切れ端を底の浅いお皿にお水をはって、勝手口から陽が入る場所に置いた。
「のりちゃん、それ何?」
「ん?こうやっておくと大根の葉が生えてくるんだよ。最近の大根は葉っぱが切られてるのが多いから自分で栽培するんだよ。」
「かはくちゃんに大きくしてもらえばいいじゃん。」
「ゆっくり育つのを待つのが楽しいんだよ。」
「へぇ~。じゃぁボク観察日記書こうかな。」
「観察日記付けてたら余計大きくなるのが楽しみになると思うよ。」
明日からの新しい楽しみが増えてウキウキのわらしさまは、大介君が席に着くと、
「大介。明日はIKEAにみんなで行くからなっっ。10時出発だぞ。」
と決定事項を告げテーブルに『つけてみそかけてみそ』のチューブをドーンと置いた。
今更まだ新たに読んで下さる方が居るとは思わず、気になっていても直していなかったところをチョロチョロ直し始めました←おせーよ。
ってなわけで、わらしさまIKEAデビューくらいはそのうちアップしようと思っています。




