厚揚げとアボカドの炒め物。
拙作をお読みいただき、ブックマーク、評価、感想ありがとうございます。やっとお礼更新が終われそうです。番外編でガッカリしてしまったのならすいません。
本日、唯一リアルでこれ書いているんだとカミングアウトした本のサジェストし合う友人に、これヴィcたんぽかった。日間ランキングに出てたら、読んでヴィcたんが書いたなと分かったよと言われました。やべぇやべぇ。ついでにおススメ小説をゲットしてホクホクです。因みに、君は小さな居候が小説化されていたので、早速取り寄せて現場検証したいと思います。今までありがとうございました。
最初は、『カラオケJOYSOUND Wii』で自宅でカラオケ大会をする事に嵌まっていた『チームわらし』は、カラオケ屋さんのあの機械だと、得点によってアバターにアイテムが貰えると分かると、庭の一角にカラオケルームを作り、昼夜歌いまくっている。
そりゃぁ課金したらゲット出来るアイテムも多々あるんだろうけど、あの人達いつも全力投球で、熱血だ。
私もたまに参戦するけど、今日はアニソン縛りだ。今日は夏縛りだなどと、更に難易度を上げてランキングに参戦している。
え〜っと、カラオケってそんなに真剣に挑むものだっけ?普段の鬱憤を晴らす娯楽的なものじゃなかったっけ?
そんな白熱した空間に大介も混じってヲタクを否定されない事を良い事に熱唱している。
意外に上手くてびっくりした。そう言えばこの人種は、キメのポーズやキメの笑い声を声優さん並みに自主練する人達だった。そりゃぁ歌も、途中のセリフも完璧なのは当たり前だったかもしれない。
私は、カラオケボックスなら、フライドポテト、唐揚げ、ピザみたいな食べ物が雰囲気出て良いかなと用意したのに、チコちゃんが、
「のり子ちゃん、あたし厚揚げとアボカドの炒めたアレが食べたい。」
冷蔵庫にアボカドあったかなぁ?と記憶を辿りつつ、
「アボカド無かったらスーパー行かなくちゃだから、ちょっと遅くなるかも。」
そこで即座にカハクちゃんが、
「庭に植やそうか?」
いやいや、これ以上無秩序な庭になって貰っては困る。季節を無視して、成長速度も無視して乱立される美味しいもの達は、『チームわらし』の食欲に忠実な欲望の元にいつでも直ぐに食べれる様材料が自生している。
「思えば遠い所まで来てしまったものだ。」てーきーな気分です。
運良く野菜室に完熟のアボカドがあったので、厚揚げを二等分して、更に対角線状にカットして8個の三角形を作る。アボカドは、半分にカットして包丁で種をガツッと取り除き更に縦半分にした物を真ん中で両断する。フライパンに油を回して厚揚げとアボカドを炒め、醤油、オイスターソース、ワサビを足して更に炒めた。
ついでに塩おむすびを握ってカラオケルームに運ぶと、大介が米津玄師のLemonを熱唱していた。
あら〜。この子こんなに大きな声も出たんだぁと、感心していたら、歌い終わった後に、
「この歌は、愛しい人が亡くなったドラマの主題歌の為に作られた曲なんです。芸名じゃなくて本名なんです。」
と次のイントロが流れ始めているのにアツク語り出した。こういう所が一般の人に受け入れられなかったのだろうか。と片隅で思うが人間ウィキペディア先生のウンチクを聞く。
ヤバイ、サビが脳内でエンドレスになって来た。これ明日一日中サビがリフレインされるんだろうか?どうせなら悲しい曲じゃなくて明るい曲がいいけど、人間『悲しい』や『苦しい』にフォーカスする生き物だ。そりゃぁ生存本能だけどさ。
私はイラッとしてので、悠ちゃんにLemonのPVのURLを添付送信した。
他の人もサビがリフレインするマジックにかかればよい。
なんとなくついでに私も初めてPVを再生してみた。アレ?米津玄師ってこんな人だったっけ?芸能人って短期間でイメチェンするから推しじゃない限り覚えられないかもしれない。
これって私が年をとったという事なのだろうか?一抹の不安を抱えながら私もドラマの主題歌縛りに参戦しようと思った。
「仮面ライダーシリーズ」は、特撮もの縛りに入るのか、ドラマ縛りに入るのかびみょうだけど、しれっと歌ってやった。
いつもなら「仮面ライダー龍騎」の主題歌歌うけど、今回は、「仮面ライダー響鬼」の主題歌歌ってやった。カラオケのお題縛りになんか負けないっっ。
ただし、アイテムが出る得点はランダムなのか、欲しいアイテムはゲット出来なかった。
そして私の、脳内では、これだけカラオケバトルが繰り広げられているのに、Lemonのサビがリフレインしていた。




